MENU CLOSE

コラム

46366

「待機児童ゼロ」でも実態は… 〝30秒で泣ける漫画〟の作者が描く

漫画家・吉谷光平さんが、待機児童について描きました。

漫画「かくれ待機児童」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「かくれ待機児童」の一場面=作・吉谷光平さん

 「待機児童ゼロ」と発表していても実態は……。ツイッターに投稿した漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題になった漫画家・吉谷光平さんが描きました。

漫画「かくれ待機児童」=作・吉谷光平さん
漫画「かくれ待機児童」=作・吉谷光平さん
 保育園に申し込んで落ちたのに、住んでいる自治体が「待機児童ゼロ」と発表しました。どうしてなのでしょう? その背景には、待機児童の対象に含まれない「隠れ待機児童」と呼ばれる子どもたちがいるのです。
漫画「かくれ待機児童」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「かくれ待機児童」の一場面=作・吉谷光平さん
 朝日新聞は主な自治体を対象に、今年4月時点の隠れ待機児童の数を集計しました。

 最も多かったのは横浜市の3257人、次いで川崎市の2891人でした。

 ところが、待機児童数は横浜市が2人、川崎市は「ゼロ」と発表しています。さいたま市も隠れ待機児童数が1434人いるのに、待機児童数は0です。
漫画「かくれ待機児童」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「かくれ待機児童」の一場面=作・吉谷光平さん
 待機児童は「認可保育園に入れなかった子ども」とのことですが、実は様々なケースの子どもたちが差し引かれています。

 厚生労働省の定義では、(1)自治体が補助する認可外施設を利用した(2)特定の施設のみを希望した(3)求職活動を休止した、などと自治体が判断した場合には、待機児童に含めなくていいことになっています。

 このカウントされない子どもたちが「隠れ待機児童」で、昨年4月時点で全国で6万7354人いました。一方、自治体が発表した待機児童の合計は2万3553人でした。
漫画「かくれ待機児童」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「かくれ待機児童」の一場面=作・吉谷光平さん
 川崎市には今年4月時点で認可保育園に入れなかった子どもが2891人いましたが、(1)にあてはまる子どもが1628人、(2)にあてはまる子どもが752人、(3)にあてはまる子どもが180人いました。ほかに「保護者が育休中」という子どもが331人いましたが、待機児童数としては「0」になったのです。

 「実態を反映していない」という保護者の批判を受けて、厚労省は今年3月に待機児童の定義を見直しました。

 保護者に復職の意思があることが確かめられたという条件つきで、「保護者が育休中」のケースのみ、来年度からは待機児童に含めることになりました。ただ、(1)(2)(3)のケースは待機児童に含まれないままです。
漫画「かくれ待機児童」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「かくれ待機児童」の一場面=作・吉谷光平さん

 【よしたに・こうへい】 漫画家。サラリーマン生活や漫画家アシスタントなどを経て、月刊スピリッツの「サカナマン」でデビュー。漫画アクションで「あきたこまちにひとめぼれ」を連載中、月刊ヤングマガジンの連載「ナナメにナナミちゃん」の単行本1巻が発売中。ツイッターで公開した2ページ5コマの漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題に。

関連記事

新着記事

PR記事

コメント
CLOSE

Q 取材リクエストする

取材にご協力頂ける場合はメールアドレスをご記入ください
編集部からご連絡させていただくことがございます