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割り算の「余り」を出せる電卓 どんな用途に使うの? カシオに聞く
カシオ計算機は12日、余りのある割り算を簡単に計算できる電卓を発売すると発表しました。
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カシオ計算機は12日、余りのある割り算を簡単に計算できる電卓を発売すると発表しました。
カシオ計算機は12日、余りのある割り算を簡単に計算できる電卓を発売すると発表しました。通常であれば小数点以下が表示されますが、何のために余りを出す必要があるのでしょうか? 「調剤薬局など『余り計算』が必要な業務を想定しています」と話す広報担当者に話を聞きました。
7月21日から発売されるカシオ計算機の『余り計算電卓 MP-12R』。
複数あるキーの中に「÷余り」があるのが他の電卓との違いです。このキーを使うことで、割り算の答えと余りを同時に算出できる仕組みになっています。
例えば250÷40という計算をする際に、「÷」の代わりに「÷余り」を使うと、「6 余り10」と表示されます。
もちろん「÷」を使えば、6.25と表示されるため、通常の電卓としても使えます。
飲食店などでも安心して使える防水・防塵電卓や、測量計算プログラムを搭載し、耐衝撃・防水・防塵性能を備えた土木測量専業電卓なども販売しているカシオ計算機。
今回の電卓は、どんな用途を想定して開発したのでしょうか? 広報担当者は「調剤薬局や物流倉庫といった、余りのある割り算を日常的に行う現場を想定しています」と説明します。
例えば調剤薬局で、1シート14錠の薬を1日3回(1回1錠)・90日分処方する場合、何シートと何錠を準備すればいいか? そんな時は、こんな計算になります。
「3」×「90」÷余り「14」
そして出た答えが「19 余り4」。つまり19シートと4錠を準備すればいい、ということがわかります。
余りを出す機能は、様々な関数の計算が可能な「関数電卓」にすでに備わっていたため、初めて実用化されたわけではありません。
理工系の学生やエンジニア向けの多機能な関数電卓の機能を、一般的な電卓に搭載したのが今回の商品です。
「物流倉庫のピックアップ作業など、幅広い用途があると思います。ぜひ、お試しください」と広報担当者は話します。
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