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IT・科学

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インドの首相が作った最強アプリ SNS熱心のあまり…てんこ盛り機能

「ナレンドラ・モディ」アプリのトップ画面
「ナレンドラ・モディ」アプリのトップ画面

目次

 世界の指導者で一番フォロワーが多いインドのナレンドラ・モディ首相。実は、首相自ら手がけたアプリが公開されています。そこまでやるか?という感じですが、これがけっこう高機能です。「ナレンドラ・モディ」アプリとは、どんなものなのでしょうか。

世界の指導者で最もSNSのフォロワーが多いインドのモディ首相=2017年4月、ニューデリー
世界の指導者で最もSNSのフォロワーが多いインドのモディ首相=2017年4月、ニューデリー 出典: ロイター

メッセージの受信にまでこだわり

 インドのモディ首相は、SNSの達人として知られています。

 フェイスブック(4000万人フォロワー)、ツイッター(2900万人フォロワー)、インスタグラム(680万人フォロワー)などSNSのフォロワー数は、いずれも世界の指導者の中でトップです。

 さらに首相の名前と同じ名前のアプリも2015年6月に公開されています。アンドロイド、アップルのiOS、WindowsPhoneにも対応しています。

 発信だけでなく、メッセージの受信にまでこだわりを見せるモディ首相。フォロワーが多いのもうなづけます。

「ナレンドラ・モディ」アプリ内、「My Network」(私のネットワーク)のページ
「ナレンドラ・モディ」アプリ内、「My Network」(私のネットワーク)のページ
「ナレンドラ・モディ」アプリ内、「To-Do Tasks」(予定任務)のページ
「ナレンドラ・モディ」アプリ内、「To-Do Tasks」(予定任務)のページ

首相へのメッセージ機能

 モディアプリの説明文には「最新情報を提供し、首相から直接メッセージや電子メールを受信できるチャンスを提供します」とあります。

 機能は次のようなものです。

・首相から直接Eメールやメッセージを受信する機会
・首相のラジオ番組「Mann Ki Baat」(「私の心から話す」)を聞く
・「to do tasks」に貢献してバッジをゲット
・首相へのメッセージ送信
・首相のブログから首相の考えを知る
・伝記セクションから首相のユニークな視点を知る
・首相の最新情報と業績を知る
・インフォグラフィックスを通してインド政府の業績を知る

「ナレンドラ・モディ」アプリ内、アプリの紹介ページ
「ナレンドラ・モディ」アプリ内、アプリの紹介ページ

ど派手デザイン

 アプリのトップには、当然、モディ首相の写真が現れます。機能に合わせてページのカラーが青、赤、緑、紫、オレンジ色などに変わります。その色彩は「ど派手」です。

 正式なダウンロード数は公表されていませんが、Google playでは、該当アプリは17万人を超えるレビューを集めています。

 評価は、5点満点の4.7点。反応は上々の様子です。

「ナレンドラ・モディ」アプリ内、「ニュース」と「インフォグラフィックス」のページ
「ナレンドラ・モディ」アプリ内、「ニュース」と「インフォグラフィックス」のページ

インド人の感想は?

 アプリのユーザーに感想を聞きました。

 来日して10年以上が経つVikram Vazarkar(ヴィクラム・ワザルカル)さんは「内容がとても充実して、素晴らしいアプリ」と話します。ちなみに彼はモディ首相の支持者です。

 ワザルカルさんは、Facebookでもモディ首相をフォローしていますが、アプリを使って首相関連のニュースをたくさん読むそうです。

 「直接、首相から情報とメッセージをもらえるのが気に入ってます」

「ナレンドラ・モディ」アプリ内、ラジオ番組「Mann Ki Baat」(「私の心から話す」)のページ
「ナレンドラ・モディ」アプリ内、ラジオ番組「Mann Ki Baat」(「私の心から話す」)のページ
アプリでは多言語に対応
アプリでは多言語に対応

ラジオまで聞けちゃう

 アプリ内では、首相のラジオ番組「Mann Ki Baat」(「私の心から話す」)も聞けます。

 インドは22の公用語がありますが、ラジオ「Mann Ki Baat」は多言語に対応しています。

 来日7年目のRaghvendra Jain(ラグベンドラ・ジェーン)さんによると、「Mann Ki Baat」は普通にラジオでも聴けますが、聞き逃がした人はアプリで聞いているそうです。日本のラジコのような感覚です。アプリのおかげで、ごく一般の人にとっても、モディ首相は身近な存在になっています。

 ジェーンさんが、印象に残っているのはモディ首相が提起した「Swachh Bharat Abhiyan」(クリーンなインド)運動です。

 アプリでつながった都市部の大勢のボランティアたちにより、運動がうまく実行されたそうです。その結果、出身地のインドールはインドで最も清潔な都市に選ばれたそうです。

 ネパール生まれインド育ちのインド料理店で働くJaishi Sobhakar(ジャイシ・ソバカル)さんは、首相の支持者ですが、批判的な意見もあると教えてくれました。

 「SNSなどでの個人の名声にこだわっていて、実際にインドの人たちのためにやっていることが限られているではないか」

 やっぱり、アプリの機能を充実しても、実際の政治で実績を残さないと支持は続かないのかもしれません。

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