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「結婚しなくても幸せになれる時代、私は…」 ゼクシィCMに共感の声
総合結婚情報誌「ゼクシィ」の新CMがネット上で話題になっています。

【ネットの話題、ファクトチェック】
「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」――。総合結婚情報誌ゼクシィの新CMがネット上で話題になっています。一見すると自らの存在を否定しかねないキャッチコピーですが、「誰の生き方も否定してないから良い」「結婚したくなった」と共感の声が上がっています。CMの「炎上」事例が目立つ中で、ゼクシィは何か違ったのか? 編集長に話を聞きました。

こんなCMです
4月中旬に公開されたゼクシィの新CM。風船にぶら下がって空に浮かぶ男女の映像に合わせて、こんなナレーションが流れます。
珍しいことではなくても、奇跡だと思った。
結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです。
共感の声が続々
このCMに対して、多くの共感の声が寄せられています。
「結婚最高と賞賛しつつ、非婚も否定しない。比較しているようで比較していない」
「結婚=幸せじゃないよね?って言葉にはしないけど、薄々みんなが思ってたことを言語化して、それでも結婚って尊いよねと結婚の価値を爆上げしてる」
「多様性を意識した前置きはさることながら、私とあなたの二者間のことなんだ、っていうのが配慮でもありロマンチックでもあり」

結婚ってなんだろう?
ゼクシィのホームページでは、CMの狙いについて、こう紹介しています。
最近ではちょっぴり複雑に捉え、語られることも。
でも、その本質は、今も昔も変わっていなくてたくさんの人の中からふたりが出会い、一緒に生きていきたいと決める。
そして見守る人々がそんなふたりを応援する。
それは、とてもシンプルで、幸せなことに違いない、と私たちは感じています。
今回のCMでは、これまでに経験したことのない「幸せ」をかみしめるふたりの気持ちをぎゅっと濃縮して表現しています。
編集長に聞きました

CMに込めた思いについて、ゼクシィの編集長・平山彩子さんに詳しく聞きました。
――今回のCMで伝えたかったメッセージは
「たくさんの人の中からふたりが出会い、一緒に生きていきたいと決める。そして見守る人々がそんなふたりを応援する。とてもシンプルで幸せなできごとを、まっすぐに届けたいと考えました」
――キャッチコピーはどのようにして決まったのですか
「関係者で想いを共有し、クリエイティブチームで議論、検討を重ね決定しました」
―― 一見すると、ゼクシィを否定しかねないキャッチコピーのようにも思えますが
「そのようには捉えていませんでした」

「幸せのかたちも多様化」
――他社CMの「炎上」事例などが目立つなか、今回のCMはどのような点が受け入れられたと考えますか
「多様な生き方・それぞれの価値観による幸せが、世の中に広がっているということを改めて実感しています。そうした点に共感していただけたのではないでしょうか」
――反響に対する感想は
「想像以上のうれしい反響に正直驚いていますが、大変うれしく感じています」
――これからのゼクシィが目指すこととは
「多様な生き方が当たり前になり、幸せのかたちも多様化しています。そのことをきちんと感じながら、結婚による幸せを応援していきたいと考えています」
――動画を見た人や、見てみたいという人に向けてメッセージをお願いします
「たくさんのご感想をありがとうございます。引き続き、共感いただけるCMやサービスをお届けできるようがんばります」