お金と仕事
3年で辞める若者のホンネ ~ネガティブ早期離職者のリアル~
新卒入社後3年以内で3割が退職するという「3年3割問題」は若者叩きの格好の材料として使われるネタですが、実はこの状況は20年前から変わっておらず、今の40代の方も若者のことは笑えません。
お金と仕事
新卒入社後3年以内で3割が退職するという「3年3割問題」は若者叩きの格好の材料として使われるネタですが、実はこの状況は20年前から変わっておらず、今の40代の方も若者のことは笑えません。
新卒入社後3年以内で3割が退職するという「3年3割問題」は若者叩きの格好の材料として使われるネタですが、実はこの状況は20年前から変わっておらず、今の40代の方も若者のことは笑えません。そもそも3年で3割辞めるのは悪いことなのかという点についても、様々な意見があります。
私が早期離職白書をつくる過程で3年以内で辞めた方100名以上にインタビューをしてわかってきたのは、退職には「ネガティブな退職」と「ポジティブな退職」があること。そして、3年以内で退職した方の約7割はネガティブな退職であるという事実です。
ネガティブな退職とは、退職した企業に対する満足度アンケートで「不満」「どちらかと言えば不満」と回答した方を指します。そのため、インタビュー時には「私はポジティブな理由で辞めました」と言っている人でも、前職に不満があればネガティブ退職という可能性もあります。
今回は、そんなネガティブ退職の方々の本音をいくつかご紹介します。
パワハラに近いような扱いを受けた人もいれば、人間関係は良好だったけど「尊敬できる上司がいない」という理由で退職しているケースもありました。一言で「ネガティブ退職」と言っても理由は様々です。
また、一つの特徴として、インタビューをしていると「お金」を一番の理由に挙げた人は一人もいませんでした。給料やお金の問題が離職率に影響しないとは思いませんが、あくまでそれは複数の要素のうちの一つに過ぎません。「給料上げればいいんだろ」などという安易な考えでは早期離職はなくならないのです。
【ライター:井上洋市朗】