お金と仕事
テラハ見るなら旅に出ろ! 世界を巡ったCEOが見つけた日本の穴場
日本に来る海外からの旅行者、特に若い外国人は、どんなところに行っているのでしょうか? おすしや座禅など、定番のものから、意外なスポットまで。世界最大級の若者向け旅行会社「Contiki(コンティキ)」の代表で、世界中の観光地を旅してきたCEOに、おすすめスポットを聞きました。
Contikiは1962年に設立された世界最大級のユース旅行会社です。ユース(若者)向けの旅行なので、お客は18歳から35歳に限定されており、本社はスイスにあります。
CEOはデンマーク出身のケスパー・ウハマー(Casper Urhammer)さんです。もともとヨーロッパを中心にしていましたが、現在は、オーストラリア、中南米、アジアにもサービスを拡大しています。
現在日本にも観光コースが開拓されており、業務拡大をするため1月に来日しました。
18歳から35歳に限定されているのには理由があります。
ウハマーさんは「旅行の目標の一つは、友だちづくりです」と言います。
同じ年代で、同じ旅行先を選ぶ人が集まることで、すぐに仲良くなれるそうです。
「日本人は礼儀正しく、優しい人が多いので、グループ旅行にフィットしています」とウハマーさん。
「英語が苦手でも、一緒に旅行をすればすぐに友だちになれますよ」
Contikiのツアーは、バスで移動できるコースが用意されています。人数は初対面でもコミュニケーションがとりやすい15人程度。ガイドもついています。
旅行会社のトップとして、世界中の観光地を見てきたウハマーさん。そんな旅の達人がすすめる日本の観光スポットはどこなのでしょう? 定番から意外なものまで10スポットをあげてもらいました。
■ロボットレストラン
新宿にあるど派手なレストラン。お店の前には外国人観光客の姿をよく見ます。
■おすし体験
おすし作り体験教室などで、食事のマナーや歴史を学びながら、自分で作ったおすしを楽しむ。はやりの鉄板体験型です。
■飛騨民俗村
童話の世界にあるような合掌作りの古民家で、日本の伝統の田園風景を満喫。
■松本城
日本の「国宝」である美しいお城を堪能し、城下町を散策しながら、恋に落ちましょう。
■厳島神社
潮が満ちてくると、神社がまるで海に浮かぶような幻想的な風景に。外国人にも魅力です。
■伏見稲荷大社
連なる朱色の鳥居が神秘的なトンネルを作り出します。京都の大人気観光スポット。
■上三之町(岐阜県高山市)
江戸時代の面影が残る古い町並み。渋いチョイスですが、歴史を感じさせる趣は外国人に人気です。
■ブッダゲストハウス(座禅体験など)
最近は外国人にも宿坊などの宿泊できる「ブッダゲストハウス」が人気。精進料理を食べ、座禅・瞑想を体験。
■飛驒牛ディナー
数あるブランド牛の中でも、岐阜名物の飛騨牛は外国人に人気。。
■鉄板焼きディナー
魚料理だけでなく、目の前で焼いてくれる鉄板焼きも外せません。非日常を感じさせる、日本の職人による洗練された技に感動。
ウハマーさんは「日本を世界の若者に紹介するだけでなく、日本の若者を外の世界に連れ出したい」と言います。
熱っぽく語るウハマーさんは、ある日本人女性のエピソードを紹介してくれました。
「Contikiの旅行に、日本人の女の子がいました。彼女はとても静かで、シャイで、ほかのメンバーとそんなに会話しませんでした」
「周りのメンバーは、そんな彼女をケアし、温かく受け入れました」
「最後の目的地はローマでした。ホテルのロビーにはピアノがありました。彼女は、ピアノを弾き出したのです。音楽は彼女の言葉でした。そのときの彼女の表情は、とてもファンタスティックで。みんなにとって忘れがたい体験になりました」
ウハマーさんはこう語ります。
「旅行は一種の教育です。世界への視野を広げるだけでなく、人生も広げてくれます。異なる文化を理解し、異なる国の人と出会います。旅行は人生を変える体験なのです」
1/7枚