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2017年02月04日

『ミシュランマン』衝撃の変遷 最初はホラー? カレンダーが話題に

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昔のミシュランマン(左)と現在のミシュランマン (C)MICHELIN

昔のミシュランマン(左)と現在のミシュランマン (C)MICHELIN

【ネットの話題、ファクトチェック】

 飲食店を星の数で評価するミシュランガイドでも知られる、タイヤメーカーの「ミシュラン」。そんな会社のキャラクター「ミシュランマン」を知っていますか? 1898年に誕生して100年以上も愛されていますが、そのデザインの変遷が「衝撃的すぎる」と話題になりました。きっかけは、その変化を月ごとに確認できるカレンダーです。どんな狙いで作ったのか? 日本ミシュランタイヤに話を聞きました。

「ヌンク・エスト・ビバンダム(いまこそ飲み干す時)」というキャッチフレーズが書かれたポスター (C)MICHELIN

「ヌンク・エスト・ビバンダム(いまこそ飲み干す時)」というキャッチフレーズが書かれたポスター (C)MICHELIN

「腕をつけたら人間になる」


 1898年4月に誕生したミシュランマン。始まりは1894年にフランスのリヨンで行われた博覧会でした。

 大きさの異なるタイヤが山のように積まれているのを見たミシュラン創始者兄弟の弟・エドワールが「腕をつけたら人間になるじゃないか」と兄のアンドレに言ったのがきっかけです。

 ドライバーの主な心配事がタイヤのパンクだった当時、クギやガラスなどを入れたグラスをタイヤ男に持たせれば、「空気入りタイヤは障害物があってもそう簡単にはパンクしない」という良いアピールになると考え、「ヌンク・エスト・ビバンダム(ラテン語で「いまこそ飲み干す時」という意味)」というキャッチフレーズをつけました。

 名前は決まっていませんでしたが、レースドライバーから「あっ、ビバンダムが来た!」と呼ばれたのを機に、ビバンダムと呼ばれるように。現在、フランス以外の国では「ミシュランマン」として知られていますが、ビブという愛称はいまだに親しまれているそうです。

 ちなみに、ミシュランマンが白い理由は、当時高級品であったタイヤは一つ一つ白い布や紙で包まれていたからだと言われています。

ミシュランマンのもととなった山積みのタイヤ。カレンダーの1月に掲載されている (C)MICHELIN

ミシュランマンのもととなった山積みのタイヤ。カレンダーの1月に掲載されている (C)MICHELIN

ほぼタイヤを積んだだけの姿から


 そんなミシュランマンがツイッターで話題になったのは昨年末。「ミシュランのカレンダーをもらった」という文言とともに何枚かの画像がアップされると、「すごい変遷だ」「ホラーみたい」などと話題になりました。

 カレンダーを見ると、1894年のほぼタイヤを積んだだけの姿から始まり、それがミイラ男のような姿になり、次第に愛嬌のある表情に変化。12月に掲載されている2010年のものは3DCGで描かれており、めくるごとにミシュランマンの変遷を確認できるようになっています。

 なぜ、このようなポスターを企画したのか? 制作した日本ミシュランタイヤの広報担当者に話を聞きました。

1917年当時のミシュランマン。カレンダーの4月に掲載されている (C)MICHELIN

1917年当時のミシュランマン。カレンダーの4月に掲載されている (C)MICHELIN

日本ミシュランタイヤに聞きました


 ――まずは、ミシュランマンのデザインについて詳しく教えてください

 「登場したころは、車は上流階級の人しか持っていませんでした。上流階級の人たちは、丸メガネを掛け、葉巻を吸い、ワインを飲んでいたので、この姿を反映させたと言われています」

 「また、空気入りタイヤが普及しはじめたばかりだったので、ミシュランのタイヤには空気が入っているということを、パンパンに太ったミシュランマンの胴体で表現しています。空気入りだけれどもパンクしない、ということを表すために、力強い表情で釘の入ったグラスを持ち上げています」

 「当時は今のように自動車のタイヤは太くなかったので、タイヤは今の自転車のタイヤのように細いデザインになっています。タイヤのトレッドが広くなったことに合わせて、1923年から体を構成するタイヤの数が減っています」

1925年当時のミシュランマン。カレンダーの5月に掲載されている (C)MICHELIN

1925年当時のミシュランマン。カレンダーの5月に掲載されている (C)MICHELIN

市販してるの?


 ――ポスターを企画した狙いは

 「年始用品として毎年作成していますが、ミシュランマンの変遷がわかるカレンダーは今回が初めてです。ミシュランは、人と物のよりよいモビリティーを目指すという基本理念を継承しながら、これまでも、これからも、常に新たな挑戦をし変化し続ける、ということの一つの表現として、誕生当時の形を残しつつ、時代に合わせて変わってきたミシュランマンの変遷をテーマに取り上げました」

 ――掲載されている12枚ですべて網羅しているのでしょうか

 「12枚は代表的なものです。ミシュランマンは誕生当時から、オ・ギャロのデザインを元に複数のデザイナーによって描かれているため、様々なデザインが存在しています」

 ――ポスターは市販されているのですか

 「年始用品として、お付き合いのある販売店、企業、メディアの皆さまにお配りしました。販売はされていません」

1984年当時のミシュランマン。カレンダーの9月に掲載されている (C)MICHELIN

1984年当時のミシュランマン。カレンダーの9月に掲載されている (C)MICHELIN

これからについて


 ――ポスターがツイッターで話題になりましたね

 「多くの方にミシュランマンが愛されているようで、とても嬉しく思います。ミシュランは歴史が長いだけに古い広告デザインには興味深いものも多く、今後そういったものも紹介することで、ミシュランマンやミシュランという企業に興味を持っていただくきっかけになると嬉しいです」

 ――これからのミシュランマンのここに注目という点は

 「今年も様々なイベントやサーキットに登場しますので、ぜひ会いに来てください。ミシュランマンは昔も今も、移動する全ての人々に道筋を示し、安全に移動できるよう見守っているキャラクターです。皆様に安全に楽しく旅するよろこびをお届けしたいと思います」

『ミシュランマン』衝撃の変遷 一目でわかるカレンダー
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2017年のカレンダーに掲載されているミシュランマン。時代ごとの変化を感じることができる (C)MICHELIN
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