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イルカの「ことちゃん」、悲しい生い立ち話題に 高松琴平電鉄に聞く
鉄道会社のキャラクター『ことちゃん』の生い立ちが「負の歴史」だと、ツイッター上で話題になっています。
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鉄道会社のキャラクター『ことちゃん』の生い立ちが「負の歴史」だと、ツイッター上で話題になっています。
【ネットの話題、ファクトチェック】
「ことでん」の愛称で親しまれている高松琴平電鉄(香川県高松市)。そんな鉄道会社のキャラクター『ことちゃん』の生い立ちが「負の歴史」だと、ツイッター上で話題になっています。かつて民事再生法の下で経営再建した際のつらい思いが込められているという生い立ちについて、話を聞きました。
「ことでん」は高松市に本社がある鉄道会社。2011年に、前身の東讃電気軌道時代を含めて開業100周年を迎えました。
1日平均約3万7千人が利用する「地域の足」として親しまれていますが、2001年に子会社の百貨店「コトデンそごう」が倒産。そのあおりを受けて、高松地裁に民事再生法の適用を申請しました。
当時、新経営陣が利用客に意見を募ると、「駅員があいさつしない」「駅や電車が汚い」など数千件の苦情が来たそうです。
そこで、本社員全員に1台ずつパソコンを配備。操作方法を知らない社員に研修を受けさせ、利用者の声を幹部や社員に知らせることで、「乗せてやる」という意識を「乗っていただく」に変えるための施策をとったそうです。
他にも、あいさつや車内放送など接客態度の研修や、新駅開業、ダイヤ改定、忘年会シーズンの終電延長、女性専用車両導入といったサービス向上策を導入。そんな中で、2002年に生まれたのが「ことちゃん」です。
なぜイルカだったのか? これには「地域の足として要(い)るか」という問いかけが込められています。その問いかけを忘れないようにと生まれたのが、ことちゃんだったのです。
2011年の開業100周年の日には、金刀比羅宮で「ことみちゃん」との結婚式が開かれました。2013年のご当地キャラ総選挙では、1位のふなっしー、2位のオカザえもんに続く3位入賞。LINEスタンプも発売されるなど、全国的な知名度を誇るキャラクターとなりました。
今月24日、イルカがモチーフになっている理由がツイッターに投稿されると話題となり、リツイートは7000を超えています。
ことでんの広報担当者は「このように話題にしていただくことで、香川県、高松市、そしてことでんに興味をもっていただき、実際に足を運んでいただければうれしいです」と話します。
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