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コラム

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菌と呼ばれ、靴を便器に…〝30秒で泣ける漫画〟の作者が描くイジメ

漫画家・吉谷光平さんが、原発事故で自主避難してきた生徒に対するいじめについて描きました。

漫画「菌」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「菌」の一場面=作・吉谷光平さん

 原発事故で福島県から避難。担任の教諭から名前に「菌」をつけて呼ばれ……。ツイッターに投稿した漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題になった漫画家・吉谷光平さんが、避難してきた児童に対するいじめについて描きました。

漫画「菌」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「菌」の一場面=作・吉谷光平さん
 新潟市の小学4年の男子児童が、担任の男性教諭から名前に「菌」をつけて呼ばれ、不登校になっていたことが明らかになりました。
漫画「菌」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「菌」の一場面=作・吉谷光平さん
 市教委によると、担任は11月22日、教室で家庭連絡ノートを児童に返す際、他の児童の前で「はい、○○キンさん」と声をかけたそうです。

 担任は、新潟県出身で動画投稿サイト「ユーチューブ」で人気のHIKAKIN(ヒカキン)さんなどに引っかけて「響きの良さなどで安易に使ってしまった」などと説明しているといいます。

 児童は東京電力福島第一原発事故で福島県から家族と避難。同級生からも「菌」をつけて呼ばれ、5日前に担任に相談したばかりだったそうです。
漫画「菌」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「菌」の一場面=作・吉谷光平さん
 各地で明らかになっている自主避難した生徒へのいじめ問題は、「氷山の一角」との指摘もあります。

 小学2年で福島県から都内に自主避難してきた少年は朝日新聞の取材に対して、「菌がうつる」「お前が触ると汚れる」「ただで住んでるんでしょ」といった言葉を投げつけられたと語りました。教室に飾ってあった図工作品のうち、自分の作品だけに悪口が書き込まれているのを見つけ、給食のときには班ごとに机をくっつけるのに嫌がられたといいます。

 塾では、追いかけられて脱げた長靴をトイレの便器に入れられ、「お前のすみかだ」と言われたり、残飯を入れたペットボトルを示され、「これを飲んだらもういじめない」と言われたこともあったそうです。
漫画「菌」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「菌」の一場面=作・吉谷光平さん
 離れた中学校に進学してからはいじめはなく、友人たちと楽しく過ごしているといいます。

 避難者だとは明かしていませんでしたが、のちに偶然知られてからも関係に変化はないそうです。

 「小学校では、『避難者だから対等じゃない』という感じだった。個性や違いのある者は認めない雰囲気で、避難者は特殊な属性と思われていた」と振り返っています。
漫画「菌」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「菌」の一場面=作・吉谷光平さん

 【よしたに・こうへい】 26歳の漫画家。サラリーマン生活や漫画家アシスタントなどを経て、月刊スピリッツの「サカナマン」でデビュー。現在は月刊ヤングマガジンで「ナナメにナナミちゃん」を連載中。ツイッターで公開した2ページ5コマの漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題に。

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