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2016年12月10日

「私の襟、いつ立ってた?」 蓮舫氏、トレードマークの真相

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民主党政権の事業仕分けでは「仕分けの女王」と呼ばれ、笑顔でも指摘は厳しかった=2010年10月、都内

民主党政権の事業仕分けでは「仕分けの女王」と呼ばれ、笑顔でも指摘は厳しかった=2010年10月、都内

 民進党の蓮舫氏のトレードマークの襟立てジャケット姿が、党代表になってから減ったような気がしていました。イメージ戦略なのかと聞いてみたら、何も変わっていないんだそうです。きついイメージでも、「生意気」ととられても、それでいい。政治の世界で生きる自分への思いがありました。

白は勝負服

 「ところで、いつ襟が立ってました? そういうイメージありますか? 実際には襟が立っている服ってそんなに着てないんですよね」

 「たぶん、メディアなんかでイメージを誇張したいときに、襟を立てている姿が使われているのでしょう。ですが、相手の印象に残るのはいいことですから」

東京・永田町の党本部でインタビューに答える蓮舫氏=仙波理撮影

東京・永田町の党本部でインタビューに答える蓮舫氏=仙波理撮影

出典: 朝日新聞

 今年9月、新執行部発足の時に着ていたのはピンクのジャケットでした。「党内融和」を意識したイメージ戦略かと思ったら「全く意識していない」んだそうです。
 とはいえ、政治家として白は特別な色。代表就任後初めての質問も白で臨みました。

 「白は勝負服。質問の時は必ず着ます。白を着ると落ち着くか? 汚れるなぁ、と思っていますよ。だからすぐに脱ぎます。それ以外は黒とかグレーとかダークな色が多いです。今年の夏の選挙ではイメージカラーをピンクにしたし、オレンジなどのビタミンカラーも着ていますが、そういうのって、きれいに私のイメージからなくなっているんです」

 白を着ていないと、周囲が蓮舫氏だと気づいてくれないことすらあるそうです。

きつい印象、「政治には必要」

 「白いジャケットの襟を立てている蓮舫像」は、国会や事業仕分けで相手を追及してきた蓮舫氏のイメージに、ぴたりとはまっているのかもしれません。代表として「提案」を掲げていますが、やっぱり「追及」してほしいと思う人も多いのでは。そう尋ねると、怒られてしまいました。

 「常に提案していますが、報道しないのはみなさんですから。誘導ですよね、今の質問も。みんなそうやって聞くんですよ」

新執行部発足の際はピンクのジャケット姿=9月21日、東京・永田町の民進党本部、岩下毅撮影

新執行部発足の際はピンクのジャケット姿=9月21日、東京・永田町の民進党本部、岩下毅撮影

出典: 朝日新聞

 蓮舫氏は自分のイメージを「くっきりはっきり」だと言います。きつい印象だとマイナスもあるはず。雰囲気を変えようと思ったことはないのでしょうか。

 「ないです。『まっすぐきつい』というのも政治には必要です。とがらないといけない場面が政治には絶対にありますから」

 「それにいまさらイメージを変えようとしたところで、これまでの印象が残っているので不釣り合いになりますよ」

いまも言われる「生意気」

 蓮舫氏はさらに、女性議員という立場も自分の「とがり具合」を目立たせていると分析します。

 「いままでの女性議員なら遠慮していたことが、言えてしまうところはあります。たとえば、人の集まる宴席やパーティーで、パワハラやモラハラにあたるような場面でも、『笑ってごまかす文化』があります。私は一切許しません。間違ったことを言われたら相手に反論しますね。ひとつひとつ『空気』を壊していくことが、次の女性たちに道を開くはずですから」

蓮舫氏は「笑ってごまかす文化」を許さないという=2016年7月、金川雄策撮影

蓮舫氏は「笑ってごまかす文化」を許さないという=2016年7月、金川雄策撮影

出典: 朝日新聞

 「笑ってごまかす文化」は確かに男女問わず、いろいろな場に存在します。いまだに「女のくせに」「生意気な」という価値観の人もいます。

 「生意気だってずっと言われていますよ。いまも、言われます。ですが、そのような感覚を持っている相手とは、長く付き合おうと思っていません」

 「テレビのキャスターの世界でも、長い間女性は花と同じ添え物で、私も『笑ってろ』と言われたことがあります。それを打ち破ったのが、安藤優子さんや田丸美寿々さん、小池百合子さんでした。そういう方たちが出てきて、文化はどんどん変わっていきました。しかし残念ながら、政界はその時間軸がすごく遅い。政界に入ってから、時代が逆戻りしたようです」

都知事になった小池百合子さんと面会。2人ともキャスター出身だ=2016年9月23日、都庁、金居達朗撮影

都知事になった小池百合子さんと面会。2人ともキャスター出身だ=2016年9月23日、都庁、金居達朗撮影

出典: 朝日新聞

代表でも「蓮舫ちゃん」

 とはいえ、女性党首となったいま、「男も女も関係ない」というスタンスで、特段の気負いはないといいます。

 「見下したような態度をとる人は、たくさんいますよね。40代で女性だというだけで、いまだに当たり前のように『ちゃん』づけで呼ぶとか。経済界のトップクラスの方でも、そういう言い方をされる方がいます。岡田克也・前代表とはさまざまな席に同席してきましたが、前代表が受けていた対応とはずいぶん違います。『岡田ちゃん』『写真一緒に撮ってよ。こっちきてよ』なんて言わない。敬語ですよね、そこは」

民進党前代表の岡田克也さん。「岡田ちゃん」と呼んだ人が、果たしていたのだろうか=2016年6月、東京・永田町の党本部、飯塚晋一撮影

民進党前代表の岡田克也さん。「岡田ちゃん」と呼んだ人が、果たしていたのだろうか=2016年6月、東京・永田町の党本部、飯塚晋一撮影

出典: 朝日新聞

 取材後、国会で安倍晋三首相との党首討論に臨んだ蓮舫氏。白いジャケットに身を包み、「カジノ解禁法案」を厳しく追及していました。

この記事は12月10日朝日新聞夕刊(一部地域11日朝刊)ココハツ面と連動して配信しました。

タレント、キャスターから党首へ。蓮舫さんの今昔
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キャスター時代の蓮舫さん=1990年
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出典:朝日新聞
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