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広島、美肌ランク1位の謎 カープ効果? 中国地方が上位に並ぶ理由
47都道府県で、美しい肌を持つ女性が一番多い県はどこだと思いますか? 「秋田小町」の秋田県? はたまた「博多美人」の福岡県? いえいえ、実は「カープ女子」で沸く広島県でした。躍進のカギは「気候」や「ストレスのなさ」でした。
「いい皮膚の日」の11月12日に合わせて、化粧品会社「ポーラ」が、今年の「ニッポン美肌県グランプリ」を発表しました。
このランキングは今年で5年目。昨年9月から今年8月までの間に、ポーラでスキンチェックを受けた顧客の65万件余りの肌データを
(1)シミのできにくさ
(2)肌の潤い
(3)毛穴の目立たなさ
(4)くすみのなさ
(5)ニキビのできにくさ
(6)キメの細かさ
以上の6項目で評価し、その合計値をもとに「美肌偏差値」を算出し、順位を出しました。
広島県は昨年は8位、それ以前は美肌偏差値42前後で39~43位でした。今年も、肌の潤い(46位)やニキビのできにくさ(30位)で順位が低かったものの、4項目がベスト5に入る好成績に。
総合では、一気に偏差値75に跳ね上がりました。「美肌にとっては厳しい気象環境」と言われる広島県。一体、何があったのでしょうか?
ポーラの分析は、こうです。2015年の冬は久しぶりの暖冬で、「肌冷え」や乾燥のダメージを抑えることができたこと。紫外線が強くなる4~7月の降水量が例年と比較して非常に多く、くすみやシミの原因になる紫外線の影響を軽減することができたことの2点が大きかったと見ています。
また、スキンチェックと同時に行われた生活習慣や体調に関するアンケートでは、「首や肩がこりにくい」と答えた人が47都道府県で一番多く、ストレスやイライラを感じていない人が多い、ということが分かりました。
首や肩は、顔や頭部に栄養や酸素を届けるための太い血管やリンパ管が集中する場所で、コリが少ないと血液の巡りが良くなり、美肌につながるといいます。
広島のお隣、島根県は昨年まで4年連続1位でしたが、今年は広島にその座を譲りました。その差、美肌偏差値でわずか0.3。
島根県は例年同様に、6項目すべてでバランスが良く、特に「肌の潤い」の状態が良いという結果でした。
日照時間が短く、大気中の水分量を表す「水蒸気密度」が高いほか、肌の潤いを奪う空っ風「肌荒(はだあらし)風」と毛穴を開かせる山と海から吹き込む「毛穴熱風」の影響を受けにくいことが理由とみられます。
ちなみに3位は鳥取県。ベスト3を中国3県が独占する結果になりました。
鳥取は豪雪地帯のため、冬は肌冷えによって肌のバリア機能が低下し、乾燥しやすくなるので、クリームで丁寧な保湿を心がけることで、より順位を上げることが期待できるようです。
美肌を左右する日照時間は、日本海側が短く、北関東近郊は長い傾向に。また、「水蒸気密度」は東北地方が低く、九州地方に南下するにつれて高い傾向がありました。
というのも、湿度は同じ50%でも、0度と22度の空気では、水分量が1.9グラムと8.2グラムとで、4倍も違います。気温の低い北日本は南日本と同じ湿度であっても、空気中の水分量が少なく乾燥しているため、お肌にとっては厳しい環境にあると言えるそうです。
さて、あなたの出身県は何位でしたか?
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