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ミニ四駆用「はかり」発売 タニタがタミヤとコラボ、そもそも必要?
体重計などで知られるタニタが、ミニ四駆の重さを量るための計量器を発売しました。
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体重計などで知られるタニタが、ミニ四駆の重さを量るための計量器を発売しました。
体重計などで知られるタニタ(東京都板橋区)が、ミニ四駆(小型の動力付きプラモ)の重さを量るための計量器を発売しました。しかも、ミニ四駆の代表的メーカーであるタミヤ(静岡市)とのコラボ商品です。公式ツイッター同士の交流から始まった今回の企画。その商品にはどんな機能があるのか? そもそもミニ四駆を量る必要があるのか? 両社に話を聞きました。
17日に発売された商品名は、ミニ四駆スケール「KD-192-TM」。0.1グラム単位の高精度計量に対応しており、計量皿にタミヤのロゴマークをあしらったほか、操作ボタンにはギアやボルトなどミニ四駆のパーツをモチーフにしたデザインを採用しています。
コラボのきっかけは、タニタの社内サークル「タニタ・ミニ四駆クラブ」。10人ほどで活動しているクラブのことをツイッターで紹介したことがきっかけで、タミヤの公式アカウントとの交流が生まれ、コラボ商品を出すことになりました。
そもそも、ミニ四駆の重さを量る計量器に需要はあるのか? その点についてタミヤの広報担当者は「勝負にこだわる方にとっては重要なもので、ボクサーにとっての計量と同じくらい必要です」と話します。
ミニ四駆の魅力は「セッティングの奥深さ」。本体とは別に購入するタイヤやギア、モーターといったカスタムパーツを組み合わせることで、自分好みの車体に仕上げることができます。
速さを求める上で重要なのは軽量化です。しかし、重心や前後左右のバランスを崩してしまうとコーナーを曲がり切れなくなるため、パーツごとの重量バランスを取る必要もあります。また、公式大会では車両重量に関するルールが定められているため、総重量の管理も求められます。
そんなときに役立つのが、こうした計量器。組み立て段階での個別パーツの重さや、完成後の総重量を計測するために使います。先日まで開かれていたタミヤ主催のミニ四駆の公式大会「ジャパンカップ」では、この商品が先行してオフィシャル計量器として使われていました。
見た目にインパクトのあるKD-192-TMですが、実は機能面ではタニタが販売しているクッキングスケールと同じです。それもあって、タニタのホームページではクッキングスケールのカテゴリーの中で紹介されています。
「もちろん、そのままクッキングスケールとしてもお使いいただけます」とタニタの広報担当者。
すでに予想を超える注文が入っているそうで、「この商品をきっかけに今後もタミヤさんとの連携を深め、新たな市場の開拓に取り組んでいきたいと考えています」と話しています。
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KD-192-TMの価格は税込み3780円。両社のオンラインショップと、タミヤプラモデルファクトリー新橋店(東京都港区)、静岡ホビースクエア(静岡市)で販売しています。
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