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CG女子高生「Saya」ついに動く! 超リアル“えくぼ”に引き込まれる
昨年秋に発表され、実写と見分けがつかないリアルさで話題を呼んだ、CG女子高生「Saya」。その最新バージョンが国内最大の家電・情報技術の見本市「CEATEC JAPAN」で公表されました。リアルさがさらに進化し“えくぼ”も再現。そして、なんと振り返って笑顔を見せる動画まで登場しました。超高精細な「8K」ディスプレーに表示されたSayaを、間近で見つめてきました。
3日、プレス向けに公開されたシャープのブース。幅1.9メートルの8Kディスプレーには、鮮やかな青いワンピースを着た「Saya」が表示されていました。廃墟のような建物の中で、笑顔でたたずんでいる静止画です。昨年秋に公表されたものより、さらに表情が自然になっています。
Sayaを制作したCGアーティストの石川晃之さんと友香さん夫妻は「旧バージョンの印象から大きく離れず、かつ、より人間的な印象へと近づけるため、全てのパーツや顔の造形を見直し調整しました」といいます。
4Kディスプレーの4倍の解像度を持つ、8Kディスプレーに表示することで、まるで実在の人物を見ているような存在感があります。
試しに望遠レンズで接写して見ましたが、本物の風景を撮っているように感じます。
さらに画面を見ていると、今度は奥に美しい海が見える真っ白な部屋にSayaが立っています。
横顔を見せていたSayaが、部屋の奥を向いたかと思うと…
自然な動きでこちらに振り向いて・・・
にっこりと笑顔を見せました。
わずか15秒の動画ですが、静止画で見せたリアルさそのままに、自然な動きを見せています。
石川さん夫妻は「表情や動きをつける段階になったため、目や口周りの造形を見直しました。動いたときの表情やしぐさが、より自然な印象に近づけることに困難さを感じており、繰り返しテストをして反復修正をしている所です」と、さらなる改善を進めています。
今後は2分程度の長さを目指して新たな動画をつくるほか、ゴーグル型の視聴装置でSayaと同じ空間にいるように感じられる「VR(仮想現実)動画」も制作する予定です。
シャープによると、今回展示している8Kディスプレーは放送事業者などに限定販売していますが、もしも市販すると価格は1600万円にもなるそうです。
しかし4Kテレビと同様、価格が下がり、普及が進むとさまざまな用途が考えられるといいます。
シャープの担当者は「例えば工業製品のCGを実寸大で表示させれば、実物を作らなくても、ゆがみに気づくことができる。画面の精細さを生かして、あらゆるデザインの現場での活用が期待できます。非常に緻密に作られたSayaを映し出すことで、そうした可能性を伝えられれば」と話しています。
「CEATEC JAPAN」は千葉市の幕張メッセで開催。4日から7日まで一般公開されます。
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