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「フォトショも、整形も嫌いなの」 88歳スーパーモデルが伝える美
88歳の現役スーパーモデルとして活躍するダフネ・セルフさん。2014年の時には世界最高齢の「スーパーモデル」としてギネスブックに認定されました。フォトショによる加工を嫌い、顔のシワも「美しさの一つ」と語るダフネさん。「美しさ」の基準、日本の美魔女ブームについて聞きました。
20歳でモデルデビューをしたダフネさん。結婚を機に引退しましたが、夫が亡くなるとモデル業を再開。70歳でスーパーモデルとして「再発見」され、高級ファッション誌の表紙を飾ったり、一流ブランドを身にまといランウェーを歩いたりする姿が、世界中で話題になっています。
「世界中を旅行することができますし、いろんな人と会うことも大好き」というダフネさん。70歳からのキャリア再開についても、常に前向きにとらえ、楽しみながら仕事をしているそうです。
美しさについてダフネさんが大事にしているのが「ポジティヴなこと」です。「たしかに、生まれつきの『遺伝子』や『親の存在』などの影響はありますが、それ以上に、自分の努力でできる『好奇心』と『笑顔』が大切なのです」と強調します。
容姿が綺麗なだけでは、「美しい」とは言えないというのがダフネさんの持論です。年を取った時に生まれるシワでさえ、前向きにとらえることで美につながっていくと説きます。
「たとえ年齢を重ねてシワができても、人生の知恵や経験などを広めることができ、それも美の一つなのです」
そんなダフネさんが一貫して反対するのが美容整形と写真加工術(フォトショ)です。
「シワは知識と経験の積み重ねの現れです。フォトショのやり過ぎを見ていると可笑しく思えるし、それは賢い選択とはいえないですね」
実際の年齢よりはるかに若く見える「美魔女」。日本ではおなじみにになった「美魔女ブーム」についてダフネさんは「それなら、88歳でも美魔女になれるわね!」と興味津々の反応でした。
「美へのケアと健康のケアはいくつになっても遅くありません。笑顔にはフェイスリフト効果がありますよ」
スーパーモデルのエレガントさと、終始、笑顔を絶やさないサービス精神。「世界レベルの美魔女」の存在感を見せてくれました。
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ダフネ・セルフ 1928年、ロンドンで生まれる。モデルとして活躍した後、結婚を機に引退。70歳で再びモデルとして再ブレークを果たす。8月に自身の半生をまとめた『人はいくつになっても、美しい』(幻冬舎)を出版。
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