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ロバート秋山「クリエイターズ」 小道具や衣装への気合がすごかった

ロバート秋山さんがなりきるクリエイターズ・ファイル。完璧なスローフードアドバイザーに
ロバート秋山さんがなりきるクリエイターズ・ファイル。完璧なスローフードアドバイザーに 出典: ©コルク

目次

 思わず「こんな人いるいる!」と笑ってしまう、お笑いトリオ・ロバート秋山竜次さんの連載「クリエイターズ・ファイル」が人気沸騰中です。単なるネタのレベルを超えた本気度が伝わってくるこの企画。それもそのはず、撮影は回ごとに一流のカメラマンに依頼し、ロケ地は入念に選びます。カツラや小道具・衣装を何種類も用意し、ヘアメイクが打ち合わせして臨んでいるそうです。制作の舞台裏を聞きました。(朝日新聞大阪編集センター記者・水野梓)

クリエーターになりきるロバート秋山

 連載はもともと、書店の丸善・ジュンク堂・文教堂で月1回配布されるフリーペーパー「honto+」に掲載されています。秋山さんが毎回、俳優や書道パフォーマー、フォトグラファーといったクリエーターになりきり、インタビューを受ける企画です。

メディカル・チームドクターに扮した秋山さん。選手じゃないけど「いかにも」グラウンドにいそうな衣装と髪形と体形
メディカル・チームドクターに扮した秋山さん。選手じゃないけど「いかにも」グラウンドにいそうな衣装と髪形と体形 出典:©コルク

「こういうやついるよねって企画はどうか」

 制作するコルクの担当者は「秋山さんの活躍の場として『紙』ってあんまりなかった。違うフィールドで何か作品が作れないかと持ちかけたところ、秋山さんがいろいろアイディアを出してくれました」と振り返ります。

 「しょうもないネタもたくさんあったんですが、もんでいくうちに『こういうやついるよねって企画はどうか』と提案をもらって、第一号が生まれたわけです」

 秋山さんも、本好きが読むフリーペーパーで「何ができるのかワクワクした」とのこと。

 「これってロバート秋山だよね?」と、気づく人だけ気づけばいい、という形で臨み、反響は上々。手応えを感じたそうです。

ダンスパフォーマー兼振付師に扮した秋山さん。「SHU-ZO」という名前からして「いかにも」
ダンスパフォーマー兼振付師に扮した秋山さん。「SHU-ZO」という名前からして「いかにも」 出典:©コルク

その構図にその衣装「いそう!」

 このクリエイターズ・ファイル。秋山さんは、かなりストイックに取り組んでいるそうです。

 「本物感」が出るように、ロケ地は入念に選んで、衣装も小道具もこだわります。インディアンジュエリーデザイナーの回では、草原に立つ「小野幸次郎」の地面に、たくさんの木の枝が。秋山さんから「木の枝いっぱい拾っておいて」とオーダーがあり、近くの公園で拾ってきたものだとか。

 カメラマンも、その回ごとに一流カメラマンに依頼します。「トータル・ファッション・アドバイザー YOKO FUCHIGAMI」の回では、フィルムで撮るカメラマンに依頼。ただのファッションスナップではなく、「YOKOだったらどう撮るか?」を表現できるプロにお願いした、と言います。

 スローフードアドバイザーの時は、いつも料理を撮っている写真家を選んだそうです。

トータルファッション・アドバイザーに扮した秋山さん。前髪ぱっつんが「いかにも」
トータルファッション・アドバイザーに扮した秋山さん。前髪ぱっつんが「いかにも」 出典:©コルク

あえて下調べせず、なりきる

 一方で、撮影が始まれば、すべてはアドリブ。「その方が面白い名言が出る」とのことで、なりきる職業の下調べは一切しません。知ってしまうと、ただのモノマネになってしまうのが理由だとか。

 動画に登場するエキストラも、実は素人。アース・フォトグラファー「キブネ・シン」が「親父」と呼びかける男性も、ロケ地の写真館にいた人でした。秋山さんいわく、「素人のリアクションのほうが、それっぽくていい」のだそうです。

アース・フォトグラファーに扮した秋山さん。見開いた目とかが「いかにも」
アース・フォトグラファーに扮した秋山さん。見開いた目とかが「いかにも」 出典:©コルク

「クオリティにはこだわっていきたい」

 制作陣は「プロの技に支えられて、私たちは子どもみたいに制作を楽しんでいる状況です。今後も、写真や記事のクオリティにはこだわっていきたい」と話しています。だからこそ「本当にいそう!」と思ってしまうんですね。

 6月の新作は、ウェディング界のカリスマ。これも、写真を見た時点で、すでに「いそう!」。動画に登場する「浅地さん」も、ロケ地にいた実際のウェディングプランナー。名前も「浅地さん」ではないそうですが、秋山さんがアドリブで呼びかけ、反応してくれたそうです。

トータルウェディング・プランナー/しあわせプランナーに扮した秋山さん。肩書からして「いかにも」
トータルウェディング・プランナー/しあわせプランナーに扮した秋山さん。肩書からして「いかにも」 出典:©コルク

芸能人にもはまる人続出

 最初はじわじわと人気が広がっていった連載企画ですが、ネットのまとめサイトで取り上げられるようになり、小島瑠璃子さんも「これやばい、ツボったくるしい」とツイート。

 南海キャンディーズの山里亮太さんも動画を見てはまるなど、有名人の心をつかみ、一気に知名度を上げました。

書道パフォーマーに扮した秋山さん。書道なのに金髪を選ぶところが「いかにも」
書道パフォーマーに扮した秋山さん。書道なのに金髪を選ぶところが「いかにも」 出典:©コルク

 この1カ月で人気が急上昇。テレビや雑誌にも取り上げられるようになりました。5月31日発売の「女性自身」には特集が。これまで扮したクリエーターが3ページにわたって紹介されています。

 このブームに、秋山さんは「純粋に『面白い』とお笑いで評価された」と喜んでいるそうですよ。連載のほか、月3回、YouTubeにアップされている動画も、細かく作られていて思わず笑ってしまいます。9月には単行本化の話も持ち上がっているとか。新作が待ちきれません。

関連リンク:ロバート秋山の「クリエイターズ・ファイル」 - YouTube
関連リンク:honto - ハイブリッドなフリーマガジン honto+

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