感動
キャラ弁1個60万円!「くまモンとパンダ」最強コンビが生んだ絆
お弁当1個が60万円! どんな高級料亭のお弁当かと思いきや、普通の家庭の「キャラ弁」です。なぜそんな高値に? よく見たらキャラ弁のキャラは「くまモンとパンダ」。被災地の熊本を応援したい気持ちが「つり上げた」60万円でした。
6月5日、豊島区役所に設けられた会場で、「我々は熊本とともに」というチャリティーコンサートが開催されました。演歌歌手から、二胡の奏者まで日中両国の様々なアーティストが出演。200万円近くの義援金が集まりました。
中でも注目を集めたのが、オークションに出品された「くまモンとパンダ」のキャラ弁です。
最初は500円で売り出されたお弁当。値段が上がり、10万円を超えた時点で会場では拍手が起こりました。最終的に60万円で落札され、会場がどよめく事態に。落札したのは日本で活動する中国のチャリティー団体「有志者美麗愛心公益群」でした。
「キャラ弁」を作ったのは、東京都在住の中国人、文華さんです。元々パンダの故郷である四川省出身の文華さん。熊本地震直後に中国のソーシャルメディアでくまモン励ますパンダの漫画などが話題になっていたこともあり、両国で大人気のシンボルであるパンダとくまモンを取り入れたキャラ弁を考えたそうです。
この応援キャラ弁は、中国のSNS、微信(WeChat=中国版のLINE)で拡散。日本のネットメディアやテレビで報じられ在日の華人の間でも知名度が高まったタイミングにオークションが重なり、落札額が跳ね上がったようです。
チャリティーコンサートは、豊島区と地元の中華街の協力で実現しました。当日は、豊島区長や区議会議長、豊島区日中友好協会の会長、中国の駐日本大使館関係者、東京中華街促進会理事長の姿もありました。
60万円のキャラ弁からは、在日華人たちの「民間の友好の環を広げれば」という思いが伝わってきます。キャラ弁の生みの親、文華さんは「今後も弁当作りを通して、日中友好の絆を深めていきたい」と話しています。
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