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「ごめんなさいごめんなさい…」パロディーエンブレム、投稿者の思い

SH100000さんのパロディーエンブレム(上)と、野老朝雄さんの本物のエンブレム
SH100000さんのパロディーエンブレム(上)と、野老朝雄さんの本物のエンブレム

目次

 東京五輪・パラリンピックの新エンブレムが決まり、ネット上ではさっそくパロディー画像が。なかでも「可愛い」と評判になったのは、都内で音楽関係の仕事をするSH100000さんのロゴでした。ところが、元になったツイッターの投稿では「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。」と最初から平謝り。真意を聞きました。

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2万5千リツイートを超える反響

 SH100000さんのロゴは、ミスタードーナツの「ポン・デ・リング」のキャラクターと掛け合わせたもの。すったもんだがあった五輪エンブレムの選考で、野老朝雄さんのA案が決まったのを受けて、投稿されました。ツイートは、瞬く間に拡散し、2万5千リツイートを超える反響が集まりました。

 このパロディーエンブレム。どんな気持ちで投稿したのか? 聞いてみると、新エンブレムを応援したいという思いが隠されていました。



「嫌な雰囲気止めて盛り上がろうぜ」

 五輪エンブレムは4案の中から、21人からなるエンブレム委員会(委員長=宮田亮平・文化庁長官)が1人1票を記名で投じて選ばれました。野老さんの作品(A案)は1回目の投票で過半数の13票を獲得。組織委員会理事会で、全会一致で承認されました。

 SH100000さんは、投稿のきっかけにネガティブな反応を心配する気持ちがあったと明かします。

 「投稿したのは、A案の評判を心配したからです。下馬票ではBかD、個人的にはDでしたので、Aに決まって、すぐにツイッターでイマイチという反応が出始めました」

 「ネガティヴな批判は連鎖しますし、もう、そんな日本人の嫌な雰囲気止めて盛り上がろうぜと思ったのも事実です。ですから、直感的に思いついたポンデライオンを合体させて、誰でもかわいいと思って貰える、そして、笑って貰えるパロディで、暗いイメージを180度切り替えられたらと、勢いだけで投稿した具合です。批判の中に、明るさをぶち込みたかったんです」

都庁の玄関で、佐野研二郎氏がデザインした東京五輪のポスターをはがす都職員=2015年9月1日、東京都新宿区、関田航撮影
都庁の玄関で、佐野研二郎氏がデザインした東京五輪のポスターをはがす都職員=2015年9月1日、東京都新宿区、関田航撮影 出典: 朝日新聞

「最初に言っておきますよ!という事です」

 いたって真面目な気持ちで投稿したSH100000さん。反響には心底、驚いたそうです。

 「正直、ここまでの反応は予測してませんでした。なので、デザイナーさんと版元様に申し訳なく思ってます。私は組み合わせただけですから。ただ、見た人が、これでAが好きになったという事を言ってくれるのを、たくさん見るたびに救われているところです」

作品が東京五輪・パラリンピックのエンブレムに決まった野老朝雄さん=東京都港区虎ノ門、嶋田達也撮影
作品が東京五輪・パラリンピックのエンブレムに決まった野老朝雄さん=東京都港区虎ノ門、嶋田達也撮影 出典: 朝日新聞

 なぜツイッターの投稿文が「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。」なのか?

 SH100000さんは「オリンピックの正式なエンブレムを茶化すような行為であるとともに、エンブレムのデザイナー様、ポンデリングの版元様に迷惑な行為であるとわかった上での、わるふざけですという意思表明での『ごめんなさい』でした。最初に言っておきますよ!という事です」と話してくれました。

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