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2016年03月26日

福助が斬新カラー足袋を開発 背景に亡きカリスマバイヤーの「革命」

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福助が今月から販売を始めたカラー足袋

福助が今月から販売を始めたカラー足袋

出典: 福助提供

 靴下やストッキングなど実用衣料品メーカー大手の福助が、「ピンク×パープル」「グリーン×オレンジ」といった鮮やかなバイカラーの足袋を売り出しました。足袋は約130年前の同社創業時からの商品ですが、ここまで鮮やかな色の足袋を開発したのは初めて。担当者にその狙いを聞きました。

「めちゃくちゃ可愛い」と評判

 足袋といえばやはり「白足袋」をイメージする人が多いでしょうか。「色足袋」もありますが、黒や紺といった地味な色が一般的です。

 ところが今月上旬に福助が発売した「カラー足袋」は鮮やかな黄色や緑、ピンク。それぞれが2色の組み合わせになっています。同社が公式のツイッターで発売開始を告げたところ、「めちゃくちゃ可愛い」「裏地がチラ見えしても可愛いのが素敵」などと大きな反響がありました。オンラインショッピングサイトでも一部の商品が再入荷待ちになるなど、人気を呼んでいるようです。

福助が販売を始めたカラー足袋

福助が販売を始めたカラー足袋

出典: 同社提供

 しかし、なぜ今「カラー足袋」を開発したのでしょうか。同社の広報担当者に尋ねました。

――ツイッターを中心にカラー足袋が話題を呼んでいますね。どうしてこのタイミングで斬新なカラー足袋を開発したのでしょうか。

「足袋は弊社が創業した1882年からずっと扱っているものです。ところが近年は着物の需要が少なくなる傾向があり、これと同様に足袋の需要も落ち込んでいます。そうした中で、新しい形で足袋を普及させたいと考えました」

――今回のカラー足袋はどのような使い方を想定していますか。

「もう本当にファッションの一つとして楽しんでもらいたいですね。あるいは気軽にはけるルームシューズのようなものとしても。色々なカラーを用意しているので、さまざまなシーンで使ってもらえると思っています」

藤巻氏の「足袋革命」

 同社は過去にも、今回ほどの鮮やかな色ではありませんでしたが、赤や黄色の色足袋やストライプや水玉の柄足袋を販売したことがあります。これは2003年、民事再生法の適用を申請した同社を建て直すために社長としてヘッドハントされた藤巻幸夫さん(14年、54歳で死去)のアイデアでした。

藤巻幸夫元社長

藤巻幸夫元社長

出典: 朝日新聞

 藤巻さんは伊勢丹の元カリスマバイヤー。朝日新聞の自身のコラムで「『足袋革命』を起こした」と語っていました。

 「イロにこだわれ」と叫びつづけているフジマキにとって、足袋が白だけというのは、がまんできなかった。
 赤白青黄、ストライプ、水玉、ギンガムチェックにヒョウ柄。いっぱいあってもいいではないか。ということで発売してしまったのである。

出典: 2004年3月6日:MBAよりKKD 藤巻幸夫(藤巻兄弟 ファッション) :朝日新聞beから

 モノを売ることについて、あらためて「なにをしてもいいんだ」と痛感している。王道はない。消費者の欲してるものを、欲しているタイミングで市場に出せば売れる。

出典: 2004年3月6日:MBAよりKKD 藤巻幸夫(藤巻兄弟 ファッション) :朝日新聞beから

 ただ、その後、海外製の安価な色足袋が国内に流入してきたこともあり好調な売れ行きではなかったようです。しかし、足袋をファッションの一つとして捉えるきっかけになりました。同社の担当者もこう明かします。「藤巻元社長のアイデアや考え方は今も社内に根付いています」

 そして今回もう一度「カラー足袋」として売り出すことになりました。担当者は「質のよいものを気軽に楽しみたいという風潮が出てきています。今ならこうした足袋も受け入れてもらえると思っています」

 バイカラーの足袋は全8色(イエロー×グリーン、オレンジ×ピンク、ピンク×パープル、グリーン×オレンジ、グリーン×ブルー、パープル×ブラック、ブルー×グリーン、ブラック×イエロー)。23㎝、24・5㎝、26㎝の3サイズで、税別2500円。同社オンラインストアで販売中です。

イエロー×グリーン、オレンジ×ピンク…福助のカラー足袋全8色
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出典:同社提供
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