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「あさ」の銀行、朝ドラ聖地に 旧加島銀行池田支店に巡礼ファン
池田市にあるインテリア用品店が、朝ドラの聖地になっています。「あさが来た」のモデル、広岡浅子が設立に携わった銀行の現存する唯一の建物とされています。
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池田市にあるインテリア用品店が、朝ドラの聖地になっています。「あさが来た」のモデル、広岡浅子が設立に携わった銀行の現存する唯一の建物とされています。
大阪府池田市にあるインテリア用品店が、朝ドラの聖地になっています。外観はレトロなレンガ造り。実はこの建物、NHK連続テレビ小説「あさが来た」の主人公のモデルとなった実業家、広岡浅子が設立に携わった加島銀行の現存する唯一の建物とされています。波瑠さん演じる「あさ」の銀行とあって、連日、朝ドラファンが訪れています。
浅子が創業に関わった大同生命によると、加島銀行は、広岡家によって明治時代に設立されました。しかし、金融恐慌の影響で昭和初期に廃業。大阪市内の本店のほか各地に支店がありましたが、現存する建物は旧池田支店以外に把握していないそうです。
加島銀行の廃業後、建物は旧三和銀行(現・三菱東京UFJ銀行)の支店として使われました。その後、支店の移転に伴い空き家となり、1970年ごろに河村商店の経営者が購入。1階はインテリア用品の店となり、2階は住居になりました。
建物を手がけたのは辰野金吾の事務所です。「日本近代建築の父」と呼ばれた辰野は、東京駅丸の内駅舎の設計などで知られます。東京駅丸の内駅舎は2012年に当時の姿に復元されています。
1918年に加島銀行池田支店として建てられた「あさ」の銀行も、東京駅丸の内駅舎のような赤レンガが特徴的です。石積みの外観は当時のまま保存されており、2003年に国の登録有形文化財になりました。
1階部分には金庫室や窓口業務に使われた長いカウンターが残されています。店では見学も受け入れていて、「聖地」を訪れるため、遠くは名古屋や岡山から足を運ぶファンもいるそうです。
「あさが来た」では、主人公の白岡あさが加野銀行の設立に奔走する姿が描かれています。ドラマが始まった2015年秋ごろから見学者が急増。「巡礼」にきたファンは、建物の外観や室内を撮影した後、ドラマのシーンについて語り合うこともあるそうです。
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