お金と仕事
レモンは緑、ラ・フランスは黄の理由 meitoのスティック紅茶
名古屋市に本社を置く「名糖産業」は、日本で初めて粉末飲料を生産した企業ですが、スティック紅茶の袋がちょっと不思議です。
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名古屋市に本社を置く「名糖産業」は、日本で初めて粉末飲料を生産した企業ですが、スティック紅茶の袋がちょっと不思議です。
レモンティーやミルクティー、アップルティーなど、今や種類が豊富なスティックタイプの紅茶。名古屋市に本社を置く「名糖産業」は、日本で初めて粉末飲料を生産した企業ですが、スティック紅茶の袋がちょっと不思議です。レモンティーの袋は緑色、ラ・フランスは黄色…。どうしてなんでしょう。
名糖産業の前身の会社は1945年に創業。名糖産業に改称後、54年に日本で初めての粉末飲料「粉末オレンジジュース」を発売しました。子ども向けの商品として定評があったようですが、70年代半ばには人気が衰退。そこで家族向けに「インスタントレモンティー」を発売したところ、大ヒットとなりました。以降、紅茶のほかココアなど粉末飲料の製造に力を入れていきます。
ところで、「スティックメイト レモンティー」というスティックタイプの商品。レモンティーなのに個装は緑色です。代わって黄色なのはラ・フランスティー。
その理由にはちょっとしたこだわりがありました。
「このスティックメイトのシリーズで最初に登場したのがレモンティーでした。この時、パッケージに描いたレモンのおいしそうな黄色を目立たせるために、あえて背景を緑にしました」と担当者は説明します。この背景色と対応させるために個装も緑に。その後に登場したラ・フランスはまったく逆のパターンとなりました。
でもお客さんから「味を間違った」などの問い合わせはないのでしょうか。担当者は「黒字で味を明記しているので、今までのところはそういったお電話はないですね」。
ちなみに同じような現象はほかの商品でも見られます。
同社の粉末飲料の中で最も人気なのは、粉末が袋に入った「レモンティー500G」。こちらのパッケージは赤が基調ですが、「アップルティー500G」は緑が基調に。「当社のレモンティーは40年近い歴史があり、当初の缶入り時代がから赤が基本でした。その伝統にならうため、アップルティーの方には赤が使えなかったのです」
同社によると、スティックタイプの粉末飲料はその使いやすさから人気が高まっているそうです。働く女性の約9割が利用しているという調査結果も出ているようです。
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