お金と仕事
名無しさんからの取材リクエスト
スーパーで長く売っている「キングドーナツ」、何がどう「キング」なの?素朴な味わいの秘密も知りたい。
「キングドーナツ」何がキングなの? かりんとうから一念発起の転身
キングドーナツの製造元である「丸中製菓」に、商品の歴史や名前の由来について聞きました
お金と仕事
スーパーで長く売っている「キングドーナツ」、何がどう「キング」なの?素朴な味わいの秘密も知りたい。
キングドーナツの製造元である「丸中製菓」に、商品の歴史や名前の由来について聞きました
スーパーで長く売っているドーナツがあります。
その名前は「キングドーナツ」です。
何がどう”キング”なのか?あの素朴な味わいはどのように作られているのか?フカボリしてもらえませんか? 名無し
読者の方から、以下のような取材リクエストをいただきました。
恥ずかしながら、私はキングドーナツを知りませんでした。製造元である兵庫県加西市の「丸中製菓」に商品の歴史や、名前の由来について聞きました。
丸中製菓は1950年創業で、ドーナツ・ワッフル・ケーキの製造販売やレストランなどの外食事業を手がけている会社です。売り上げの比率で見ると、ドーナツが50%、ワッフルが35%を占めているそうです。
創業当時は、かりんとうの製造販売を手がけていました。ドーナツは副業のようなもので、工場の隅で「コロッケを揚げるようにして」手作りし、販売していたそうです。数を大量に作れなかったため、スーパーなどでは扱ってもらえず、個人商店に直接販売していました。
かりんとうの売り上げが減る中で、当時の中山政幸社長(現会長)が「かりんとうに未練はない。これからはドーナツで行く」と宣言し、1995年に加西市に工場を建設。ここで誕生したのがキングドーナツです。
小麦粉に卵、砂糖といったシンプルな素材で作られるキングドーナツは、発売から20年以上が経ちましたが、素材や製法はほとんど変わっていないそうです。
業務部長の村田吉樹さんは「商品の改良よりも工場の衛生管理などに力を入れています。品質本位のお客さまを裏切らない、まじめな商品づくりを常に心がけています」と話します。
キングドーナツは変わりませんが、大山高原産の特選牛乳を使ったミルクドーナツや、豆乳ドーナツなど新商品にも取り組んでいます。2011年には新工場「ドーナツファクトリー」を建設。全国各地で売られている商品はすべてここで作られており、1日80万個のドーナツを製造しているそうです。
なぜキングドーナツという名前にしたのか? 村田さんに聞くとこんな答えが返ってきました。
「主力商品を、かりんとうからドーナツに変えたとき、『ドーナツのなかで一番になる。キングになるんだ』という思いを込めたんです」
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