日本のクラブでプレー経験
ジェイミー・ジョセフ氏=日本ラグビー協会提供
選手時代はNZ代表で活躍。日本代表として1999年W杯に出場し、日本のクラブでのプレー経験もある。昨シーズンは、指揮するハイランダーズ(NZ)をスーパーラグビー優勝に導いた。日本協会の坂本専務理事が「ポスト・エディ」の指導者像に掲げていた「日本人のメンタリティーを理解」し、「世界での指導経験」を有するという条件を兼ね備えた人物だ。
年俸相場5千万円、勝利給も
五郎丸歩選手と「五郎丸ポーズ」のブロンズ像=2015年11月30日
出典: 朝日新聞
昨秋のW杯で日本は史上初の3勝と躍進。自国開催となる2019年大会は、前回を上回る8強以上を目指すことになる。前任のエディ・ジョーンズ氏は高い目標を設定し、猛練習で代表を鍛え上げた。
一般的に4年契約で、年俸は5千万円が相場。このほか、欧州(おうしゅう)6カ国とNZ、南アフリカなど南半球の4カ国を加えた「世界トップ10」との代表戦やW杯で1勝するごとに、勝利給がもらえる。
高校の試合も視察して選手集め
記者の質問に答える五郎丸歩選手(中央)。手前左は笑顔を浮かべるエディ・ジョーンズヘッドコーチ(当時)=2015年10月13日
HCはハーフタイム以外、試合中に選手に指示できない。だから、自らの目指すラグビーのスタイルを確立し、それに合う選手集めが大切だ。招集するのは30~40選手。トップリーグ以外にも、大学や高校の試合も視察し、才能を発掘する眼力も必要になる。
ハイランダーズでプレーする日本代表SHの田中はジョセフ氏の指導について「情熱的で厳しい人。日本のことも知っているし、選手のやる気を引き出すのがうまい」と話している。やり方は変わっても、「代表で鍛える」というチームカラーは継続されそうだ。

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