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都心で大雪、靴はどうする? 歩き方は? 意外な盲点「室外機」

突然の大雪、靴の選び方を間違うと思わぬけがをすることも。歩き方、自動車の運転でも「やっちゃいけないこと」がたくさんあります。

雪の日、靴選びや歩き方にも注意しないと思わぬ惨事に
雪の日、靴選びや歩き方にも注意しないと思わぬ惨事に

目次

 急速に発達する低気圧の影響で、大雪が見込まれる1月18日。東京23区など首都圏は通勤時間帯に降雪が激しくなりそうです。突然の大雪、靴の選び方を間違うと思わぬけがをすることも。歩き方、自動車の運転でも「やっちゃいけないこと」がたくさんあります。そして意外な盲点「室外機」にも注意点が……。

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靴はゴム底、なるべく軟らかい素材を

 雪の日の靴。雪の少ない地域では、専用のブーツがない人も少なくありません。転倒のリスクを減らすために注意したいのが靴底です。

【靴の選び方、歩き方の注意点】
・なるべく軟らかいゴム底の靴を選ぶ
・小さな歩幅を心がける
・ひざを少し曲げて重心を前にする
・靴の裏全体をしっかり地面につける
・地下街などのタイル張りの場所は滑りやすい
・人通りが多く雪が踏み固められている場所も要注意

転倒を防ぐため、雪の日はゴム底の靴で出かけたい
転倒を防ぐため、雪の日はゴム底の靴で出かけたい 出典:https://pixta.jp/
雪の日の一般的な注意点は――。なるべく軟らかいゴム底の靴で歩き、小さな歩幅を心がけ、ひざを少し曲げて重心を前にするのが肝要だ。靴の裏全体をしっかり地面につけ、歩き始めは特に注意。歩きながらのスマホは控える。地下街などのタイル張りの場所は滑りやすい。屋外でも、人通りが多く雪が踏み固められているとツルツルになる。
2014年2月8日:大阪市内でも積雪 西日本、厳しい冷え込み:朝日新聞紙面から

意外な盲点、エアコン室外機

 エアコンの室外機も注意が必要です。2014年2月の首都圏の記録的大雪で、「エアコンの調子が悪い」「動かない」といった問い合わせがメーカーや販売店に多く寄せられたそうです。

 室外機やその周りに雪が積もって、空気を吸い出したり吸い込んだりすることができなくなり、温風が出なくなっていたのが原因でした。

 空調メーカー大手のダイキン工業では、室外機の周囲30センチは積雪を取り除いて空気の通り道を確保するよう、呼びかけています。

ダイキンは室外機のまわり30センチの雪を取り除くよう呼びかけている
ダイキンは室外機のまわり30センチの雪を取り除くよう呼びかけている 出典:大雪|空気の困りごとラボ|ダイキン工業株式会社

フットブレーキではなくエンジンブレーキ

 車を運転しなければならない時は、どうすれば? ブレーキはフットブレーキではなくエンジンブレーキを使うなどの工夫が必要です。

【運転する際の注意点】
・フットブレーキではなく、エンジンブレーキを使う
・トンネル内は雪がないためにスピードを出しがち
・車間距離をいつもの2~3倍に
・坂道はバランスをくずしやすい
・停発車が繰り返される停止線付近は滑りやすい

雪道を行き交う車=新潟県南魚沼市六日町、2014年12月17日
雪道を行き交う車=新潟県南魚沼市六日町、2014年12月17日 出典: 朝日新聞
防災アドバイザーの森田武さんは家庭の備えについても、滑りにくい靴やタイヤのチェーンを買っておく▽車を止める時はフットブレーキではなく、エンジンブレーキを使う▽外では大股で歩かない――といった点に注意してほしいと話す。
2014年2月3日:(災害大国 あすへの備え)ドカ雪、重い置き土産 1000台停止の教訓:朝日新聞紙面から
新潟県警交通企画課の山崎勉課長補佐は「凍結路面では車間距離をいつもの2~3倍とり、特にゆとりのある運転をしてほしい」と注意を喚起する。
2014年12月18日:(くらし)雪道での事故、防ぐには 車間距離2~3倍に・靴の雪しっかり払う:朝日新聞紙面から
日本自動車連盟(JAF)によると、停止線付近は停発車が繰り返されるため、路面がすり減っていて、滑りやすい。坂道は前後左右のタイヤにかかる力が異なることから、バランスを崩しやすくなる。トンネル内は雪がないためにスピードを出しがちで、トンネルを抜けて雪道に出ると、雪でハンドルがとられることもあるという。
2014年12月18日:(くらし)雪道での事故、防ぐには 車間距離2~3倍に・靴の雪しっかり払う:朝日新聞紙面から

もしも、立ち往生した時は?

 車の運転中、吹雪のため立ち往生した時、歩いて外に出るのは危険です。車内にとどまり救助を待つ際には、CO中毒に気をつける必要があります。

【車内に閉じ込められた時の注意点】
・方向感覚を失うので外に出て歩かない
・排気管付近の除雪を頻繁に行う
・窓を少しでも開けて換気する
・知人や警察などに消息を伝えながら救助を待つ

立ち往生した車の雪を掘り出す警察官=2013年3月3日、北海道中標津町
立ち往生した車の雪を掘り出す警察官=2013年3月3日、北海道中標津町 出典: 朝日新聞
佐藤センター長は「車の運転はおろか、方向感覚を失うので歩くのも危険だ。極力車内にとどまり、救助を待つべきだ」と話す。車内に残る際に注意しなければならないのがCO中毒。車の排気管が雪で塞がれると、COを含む排ガスが車内に入り、充満する恐れがある。日本自動車連盟(JAF)北海道本部は、救助を要請してきた人に、▽排気管付近の除雪を頻繁に行う▽窓を少しでも開けて換気する▽知人や警察などに消息を伝えながら救助を待つ――ように伝えている。
2013年3月4日:立ち往生どうする? 極力車内で待機、少しでも換気を 暴風雪8人死亡で専門家:朝日新聞紙面から

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