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ゴルゴ松本が選ぶ「今年の漢字」 漢字の本「命の授業」20万部超え

「命」ポーズでおなじみのお笑いタレント・ゴルゴ松本さんに2015年を象徴する漢字を聞きました

今年の漢字について熱く語るゴルゴ松本さん
今年の漢字について熱く語るゴルゴ松本さん 出典: 瀬戸口翼撮影

目次

 「命」ポーズでおなじみのお笑いタレント・ゴルゴ松本さん(48)。今年4月に出版した初の著書「あっ!命の授業」(廣済堂出版)が20万部を突破し、独自の日本語解釈を少年院などで披露しています。「『吐』は、くちへんに+、-と書きます。前向きなプラスのことも弱気なマイナスのことも、すべて吐き出していい。少しずつマイナスを消していけばいい。そうすれば、いつの間にか夢が『叶』う」。そんなメッセージを送りつづけるゴルゴさんに、明日15日に京都の清水寺で発表される日本漢字能力検定協会の「今年の漢字」に先だって、今年を象徴する漢字を聞きました。

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ゴルゴ松本さんといえば、やっぱり「命」
ゴルゴ松本さんといえば、やっぱり「命」 出典: 瀬戸口翼撮影

少年院で20回以上講演


 2011年から漢字の成り立ちに関する講演「命の授業」を開き、前向きな生き方や命の大切さを伝えてきたゴルゴさん。これまで九州から東北まで少年院だけでも20回以上、少年院以外でも最近は週1回のペースで講演しています。昨年12月には「矯正教育に多大な功績があった」として、東京矯正管区から表彰されています。

 「一緒にライブに出ていた後輩たちが後から来た後輩に追い抜かれる姿を見て、叱咤激励(しったげきれい)するために開いていた『ゴルゴ塾』の話を、少年院でしただけなんですよ」と話すゴルゴさん。

 もともと歴史に興味があり、そこから漢字の成り立ちについて興味が広がり、そのうち電子辞書を持ち歩いて気になった文字を調べるように。イメージをふくらませながら独自の解釈を加えていくそうです。

漢字について熱く語るゴルゴ松本さん
漢字について熱く語るゴルゴ松本さん 出典: 瀬戸口翼撮影

過去=過ちが去る


 こうした活動がテレビなどで話題になり、今年4月には本を出版。20万部を超えるヒットになりました。本の中で紹介されている漢字の解釈には、以下のようなものがあります。

 「辛に一本足すと『幸』。辛くても、何か一つ足すだけで幸せになれるんです。(中略)『幸』という字を逆さにしてみてください。何か変わりましたか? 変わりませんね。ひっくり返しても幸は幸なんです」

 「積み重ねて積み重ねていって極めるから『積極的』、極めようという気持ちを消すから『消極的』。そして、出来ないは、『未来が出て来無い』。『出来ない』と言った時点で未来は消えてしまうんです」

 「『過去』は『過ちが去る』と書くんです。過去の過ちを今の自分が反省することによって、その過去から先の未来が変わる」

今年の漢字は「葉」

「葉」のポーズをとるゴルゴ松本さん
「葉」のポーズをとるゴルゴ松本さん 出典: 瀬戸口翼撮影


 「2015年はどんな年だったのか、漢字一文字であらわしてください」とお願いすると、「命かな? いや、それじゃないな」と話した後、すぐに「葉」という言葉が返ってきました。

 「ラグビーW杯、盛り上がりましたよね。五郎丸選手が有名になりましたが、ラグビーは仲間が一丸となってボールをつないで戦います。(植物は)一枚一枚の葉が二酸化炭素を吸って酸素を出し、枯れて落ちて、やがて土になります。そして養分となり再び葉になります。それを何度も繰り返して、大きな木になるんです。言葉は『言の葉』と書きます。言ったことは葉っぱのように繰り返され再生する。(ラグビー日本代表は)目標を口にして、そこに向かって繰り返し挑んでいく。『こうなりたい』と言ったら、何にでもなれる。そんなことを証明してくれたと思います」

「土」のポーズをとるゴルゴ松本さん
「土」のポーズをとるゴルゴ松本さん 出典: 瀬戸口翼撮影


 そして、今年を受けて「来年は『土』の年になればいい」と話します。

 「未来に向かって、しっかり土台を固めていく、何かを残していく。そうやって自分が目指すものに向かっていくと、未来が自分の方に近づいてくるんです。『願う』とは『根買う』なんです。自分の根っこになるものを買う。根っこが生えるまで願いを育てていきましょう」

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