IT・科学
高橋名人もびっくり? 賞金2千万円のゲーム大会、養成学校も開設へ
賞金総額2千万円。豪華な賞品を用意したゲーム大会が各地で企画されています。スマホとネットの浸透が、ゲームのスタイルも変えつつあります。
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賞金総額2千万円。豪華な賞品を用意したゲーム大会が各地で企画されています。スマホとネットの浸透が、ゲームのスタイルも変えつつあります。
賞金総額2千万円。豪華な賞品を用意したゲーム大会が各地で企画されています。海外では「e-sports」と呼ばれ、プレーヤーは人気の職業の一つにあがることもあります。日本でも専門学校に養成コースが計画されるなど、定着し始めています。元々、家庭用ゲーム機を1人で遊ぶ人が多かった日本。スマホとネットの浸透が、ゲームのスタイルも変えつつあります。
ゲーム会社のセガゲームスは、2016年1月に「モンスターギア」の全国大会を開催します。優勝チームには賞金1千万円が用意され、準優勝チームにも400万円が贈られます。賞金総額は2千万円、大会でしか手に入らない限定グッズなどもプレゼントされます。
全国大会に先駆け、各地で地方大会も開催されています。
バンダイナムコは、2015年12月12日に「鉄拳」のチャンピオンを決める大会を開きます。予選は国内だけでなく、韓国や北米、欧州の代表も集め、世界王者を決めます。優勝賞金は300万円。2位は150万円、3位は50万円。総額1千万円が用意されています。
大会の模様はネットで中継されます。大会のサイトにはニコニコ動画へのリンクが設置してあり、プレーヤー以外も楽しめるような仕掛けがしてあります。
1人で楽しむイメージの強いゲームですが、大会のようにみんなで楽しむ遊び方が広がりつつあります。最大の特徴は、生身の人間とゲームを通じた交流が生まれる点です。
「モンスターギア」には、実際に会った人としか登録できない「リアルフレンド」という設定があります。「リアルフレンド」になると、離れた場所からも一緒にゲームを楽しむことができます。
日本ではファミコンをはじめ家庭用ゲーム機の存在が大きかったため、長い間、ゲームといえば1人でコンピューター相手にプレーをするスタイルが一般的でした。
一方、スマホゲームが現れたことで、マルチプレーと呼ばれる複数の人と遊ぶゲームも浸透。ネットの普及もあり、知らない人とゲームを通じた交流を楽しむ人が増えてきました。
梅原大吾さんは日本人初のプロゲーマーです。海外企業とスポンサー契約を結び、大会の賞金やゲームメーカーの広告塔としての収入で暮らしています。コンマ何秒の速さでゲーム機のボタンやレバーを操り、画面の「キャラ」を戦わせる「対戦型格闘ゲーム」が専門です。
5歳でファミコンを始め、15歳で国内の格闘ゲーム大会で優勝。17歳で世界大会を制しました。神と呼ぶ人もいる梅原さんですが、「不健全」と思われがちなプロゲーマーという職業に悩み、一時、ゲームをやめ、介護施設で働いたこともあります。
4年間離れてみて「ゲームしかない」と思い、復帰。今も第一線で活躍しています。自叙伝「勝ち続ける意志力」(小学館)では、「ゲームですら頑張れたんだから、何だって思いっきりやってみなよ」とメッセージを発信しています。
東京アニメ・声優専門学校は、来年度にプロゲーマーのための専攻を開設する予定です。プレーヤーだけでなく、ゲーム実況のようなMC、大会の企画や運営など「e-sports」と呼ばれるゲーム大会全般を学べる内容になっています。
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