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東大生の集団がポッキー1111箱爆買い「何でも1番になりたがる」

11月11日は「ポッキーの日」。ツイッターやフェイスブックでポッキーの話題が広がる中、東京大で1111箱を爆買いする謎の集団が現れました。

ポッキー1111箱を爆買いした東大生グループ=東京大学生協駒場購買部提供
ポッキー1111箱を爆買いした東大生グループ=東京大学生協駒場購買部提供

目次

謎の集団「S1-19 1st 2nd」

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11月11日は、ポッキー&プリッツの日。お菓子のスティック状の形が「1」に似ているため、平成11年11月11日から始まった。

毎年、ツイッターやフェイスブックでは、ポッキーの写真などが拡散しているが、今年は、東大生協で「S1-19 1st 2nd」という謎の集団がポッキーを1111箱買い占めたことが話題となっている。

東大生協に聞くと、この集団は11月10日の開店直後に現れ、「買ってやるぞ、という表情を浮かべて」(担当者の坂田遼介さん)、次々と棚からポッキーを取っていったという。東京大の学生仲間らしい。


昨年の3倍以上の6千箱用意

東大生協では、ポッキーの日に合わせて、10月下旬から「爆買い」キャンペーンを開始。ポッキーやプリッツの割引をしたり、15箱以上買ったお客にボンカレーなどをプレゼントしたりした。大量に商品を買ったお客さんや団体の名前をランキング形式で載せる「番付」を発表したところ、東大生の間で大きな話題となって、生協に来る人が続出した。

昨年売れたのは1600箱。今年は、大幅に上回る6千箱を用意したが、棚からどんどん消えていった。数百箱単位で買う人も少なくなかったという。「1」の形をしたポッキーを、11月に1111箱買う東大生――。東大生協の担当者は「東大生は、なんでも1番がいいんですかね・・・」と苦笑い。「みんなが盛り上がって、生協が身近な場所になってくれたらうれしい」という。


福岡大はポッキーマンでパニック!

慶応大の湘南藤沢キャンパスの生協も東大と同じような「大人買いランキング」を発表。用意したのは、東大よりちょっと少ないが2000箱だが、100箱買う学生らがどんどん現れたという。生協の木村厚司さんは「湘南藤沢キャンパスは、都心から離れているので、にぎわいをつくって盛り上げたかった」と話す。たくさん買えば個人名や団体の名前が生協に張り出される。ゼミの名前をPRするために買っていく学生もいたらしい。

福岡大学では、ポッキーマンという謎の人物が登場。大パニックが起きていたようだ。


江崎グリコ担当者は謎のメッセージ

日本各地の大学で盛り上がるポッキー。さすが1966年から売れ続けている国民的菓子だ。菓子業界でポッキーは、知る人ぞ知る「PRのお手本」のような商品でもある。1970~1980年代は、お酒のマドラー代わりに使う「ポッキー・オン・ザ・ロック」をアピールし、さらに、手をチョコレートで汚さない菓子の特徴を生かして「外でも楽しめるお菓子」という切り口で、若い女性にもアピールを続けてきた。新しい消費の仕方をお客に提案し、常に話題を振りまくことで、売り上げを維持するマーケティングの王道のような戦略だ。

今回の東大の「爆買い」について、発売元の江崎グリコに聞いてみた。電話に出た広報の女性は、「シェアハピネス、シェアポッキー」という謎の発言。もう少し突っ込んできくと、東大生の大量購入のことは知っているらしい。「とてもびっくりした。買っていただいたのはもちろん嬉しいが、ポッキーはみんなで分けあって食べるお菓子。みんなでつまんで、幸せを分けてほしい」と話していた。

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