お金と仕事
ぬいぐるみが「へんてこ」な訳 子どもの絵を再現、寄付で支援も
スウェーデン発祥の家具販売大手「IKEA(イケア)」。最新のぬいぐるみの中に、ちょっとユーモラスなキャラクターが10匹交じっています
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スウェーデン発祥の家具販売大手「IKEA(イケア)」。最新のぬいぐるみの中に、ちょっとユーモラスなキャラクターが10匹交じっています
目が一つだったり、手がなかったり。どこか「へんてこ」な感じがする10匹のぬいぐるみ。実はこれら、世界中の子どもたちが描いた絵を商品化したものです。数万点の中から選ばれた10匹。11月19日から始まるキャンペーンに合わせて販売され、1つ売れるごとに1ユーロがUNICEF(ユニセフ)などに寄付されます。子どもたちが描いた絵をぬいぐるみ化し、それを子どもたちが買うことが、困っている子どもたちの支援になる。そんな取り組みです。
この企画に取り組んでいるのは、スウェーデン発祥の家具販売大手「IKEA(イケア)」。2003年から、ソフトトイ(ぬいぐるみ)の売れた個数に応じて寄付を始めました。UNICEFとの共同プロジェクトとしてスタートし、2006年には「Save the Children」も加わりました。これまでの寄付総額は約7700万ユーロ。集まった寄付は46カ国で展開される99のプロジェクトに投資され、1100万人を超える子どもたちを支援してきたそうです。
今年のキャンペーンが例年と異なるのは、子どもたちが描いた絵を商品化した10匹がラインナップに加わったこと。昨年、ネットや店頭で「夢のソフトトイをデザインしよう」と呼び掛け、世界中から寄せられた数万点の中から10作品が選ばれました。ちなみに、日本からは3000以上の応募があったそうですが、選ばれませんでした。
1つ目のモンスターから帽子をかぶった恐竜まで、子どもたちの発想を忠実に再現。ぬいぐるみとして製造できるか、すでに存在するキャラクターとかぶっていないか、といった点に加え、ユニークさや子ども心が反映させているか、という部分にも着目して選んだそうです。
YouTube上では商品化されるまでの過程や、作者である子どもたちにぬいぐるみが届けられた様子などが公開されています。
プロジェクトの狙いについて、チルドレンズ・イケア・セールスリーダーの鵜飼真美さんはこう話します。「私たちは世界中の子どもたちが教育を受けられるよう、ソフトトイキャンペーンを通じてサポートしています。なぜなら、『子どもは世界で一番大切な存在だ』と考えるからです」
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絵を再現したぬいぐるみの販売は11月19日から。来年のぬいぐるみのデザインも募集中です。応募方法はネット上、もしくはストアで直接投函の2通りがあります。詳しくはイケアのサイトで
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