お金と仕事
TPP、こんなとこにも! アイス・チョコ・ガムの値段が変わるかも
TPP交渉で、身近な食品の多くの関税撤廃や引き上げが予定されています。「おやつ」にとっても他人事ではありません。
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TPP交渉で、身近な食品の多くの関税撤廃や引き上げが予定されています。「おやつ」にとっても他人事ではありません。
先日ようやく大筋合意に達した、環太平洋経済連携協定(TPP)。お米などの農産物だけでなく、身近な食品の多くで関税がゼロになったり、大幅に引き下げられることがわかっています。その影響は、「おやつ」にも及びます。アイスクリームやチューインガム、チョコレート。おやつの定番の関税はどのように変わるのでしょうか?
アイスクリームの現在の関税は、21~29.8%。TPPが発効したら、6年目には約6割下がります。
シャーベットなど「氷菓」に分類される商品は、現在21.3~29.8%の関税が、発効から11年目には撤廃されます。
とはいえ、実はアイスクリームと氷菓を合わせた輸入金額は、国内消費の1%未満。海外ブランドのアイスクリームの大半は、国内の工場で作られているため、すぐに影響はなさそうです。
なお「サーティワン アイスクリーム」を全国展開している運営会社によると、輸送コストや円安などの影響で現在アイスの輸入は難しいそうですが、今後は選択肢に入る可能性があるとのことです。
冬が近づくと食べたくなる、チョコレート。現在チョコレートには10%の関税がかけられています。
チョコレートは、TPPの発効と同時に9100トンの無関税枠が設けられ、11年目以降は約1万8千トンになります。
バレンタインに輸入チョコレートを買うという方、TPPが発効したらバレンタイン事情が変わるかもしれません!
小学生のときによく食べたチューインガム。こちらは、現在の関税24%が、11年目に撤廃されることになります。
ところで、おやつと言えば「遠足」ですね。子どもの頃、いかにたくさん買うか、苦手な暗算をしながら上限金額ぎりぎりまで買い込んだ人もいるはず。
昔は、値段の高い輸入菓子は「遠足のおやつ」には入れにくい存在でした。TPPの発効で身近なお菓子の関税が引き下げられたからといって、すぐに値下げにつながるわけではありませんが、輸送コストなど条件がととのえば、これまでよりも輸入菓子が手に入りやすくなる可能性はあります。
TPP発効によって、「遠足のおやつ」の中身が様変わりする日が来るかもしれません。