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秋山、亡き父に誓った約束 プロ入り後は、ひとり親家庭を試合に招待
プロ野球記録の更新が期待される、西武の秋山翔吾外野手。野球を教え込んだのは、12歳の時に亡くなった父親の肇さんでした。
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プロ野球記録の更新が期待される、西武の秋山翔吾外野手。野球を教え込んだのは、12歳の時に亡くなった父親の肇さんでした。
プロ野球記録の更新が期待される、西武の秋山翔吾外野手。30日には一気に5安打を放ち、日本記録214安打に並びました。そんな秋山選手に野球を教え込んだのは、12歳の時に亡くなった父親の肇さんでした。横浜創学館高校時代には、肇さんに教わった打撃フォームで活躍。その後、八戸大学に進み、プロ入りしました。
秋山選手は、今シーズン、31試合連続安打を記録するなど、チームの主軸として活躍しています。
秋山選手の父親の肇さんは病気のため40歳で亡くなっています。幼い頃、ソフトボールを教えてくれ、入退院を繰り返すようになっても、練習に付き合ってくれました。
2006年の夏の高校野球。大会前、墓前で「最後の夏。全力でプレーする」と誓いました。秋山選手は、腕を肩の高さまであげてバットを素直に振るスイングで活躍します。それは、亡き父に教わったいつも通りのスイングでした。惜しくも準々決勝で敗れますが、強豪がひしめく神奈川大会でノーシードながらベスト8に進む活躍でした。
秋山選手は、肇さんとある約束をしていました。「プロ野球選手」になることです。甲子園の出場を逃した秋山選手。試合直後は、父に報告する言葉が「まだ、見あたらない」とうなだれていました。その後、八戸大に進み活躍。見事、ドラフト3位で西武に入団します。2010年のドラフト会議後の取材には、「父との約束が果たせてよかった」と喜びをかみしめていました。
今シーズンの秋山選手は、自分と同じひとり親家庭の親子を主催試合に招待しています。試合前には親子と握手や記念撮影も。
「親子水入らずの楽しい時間を過ごしてほしい」
記録の重圧がかかる中、同じ境遇の子どもに夢を与えるという思いが、大活躍の原動力になっています。
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