お金と仕事
不動産投資会社が「ステーキ面接」、その切実な理由 肉食いながら…
都内の不動産投資会社が「ステーキ面接」を始めました。導入の背景にあるのは大企業の採用活動時期が後ろ倒しになったことなどが影響し、苦戦している採用活動。9月29日に始めたステーキ面接は「苦肉(9・29)の策だった」と言います。
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都内の不動産投資会社が「ステーキ面接」を始めました。導入の背景にあるのは大企業の採用活動時期が後ろ倒しになったことなどが影響し、苦戦している採用活動。9月29日に始めたステーキ面接は「苦肉(9・29)の策だった」と言います。
「おい、ガツンとステーキでも食いながら面接やろうぜ!」。そんなユニークな採用面接を都内の不動産投資会社が始めました。名付けて「ステーキ面接」。大企業の採用活動時期が後ろ倒しになったことなどが影響し、採用活動に苦戦していました。9月29日に始めたステーキ面接は「苦肉(9・29)の策だった」と言います。
ステーキ面接を始めたのは不動産投資会社「ゴールドスワンキャピタル」(東京都渋谷区)。新卒の採用活動については今年3月から説明会を重ねてきましたが、同社担当者によると「思うような人材に出会えなかった」そうです。「学生が学業に専念できるように」と、大手の選考日程が繰り下げられたことや、地方の就活生の間に志望業界への偏りが見られることなどが影響しているようです。
そこで始めたのがステーキ面接。「目立つ採用活動をして振り向かせたい」と社長が思いついたのだそうです。担当者は「弊社では不動産物件の業者やオーナーをガツガツまわる営業活動が中心。草食系よりも肉食男子・肉食女子を優先して採用したいという思いが込められています」と話しています。
さて、ステーキ面接とはどんな内容なのでしょうか。「食べっぷり」を見られてしまうのでしょうか。担当者の説明です。「まず、会社の近くのステーキ店に社長と行ってもらいます。特に食べっぷりを見るわけではないです。少食の人でも全然OKなんですが、ステーキを食べながらでも『我こそは!』と仕事へのやる気を見せてくれる人を採りたいなって思うんです。三重県でも事業展開しておりますし、松阪牛が大好きな人も歓迎します」。ちなみに、ステーキ代は社長のおごりだそうです。
経団連の指針により、大手企業の採用活動のスケジュールが大きく変わった今年の就活。会社説明会は大学3年生の12月から3月に、選考は大学4年の4月から8月に、それぞれ開始時期が繰り下げられました。
結果、企業が内定を出す10月までの選考期間が短くなり、解禁前に選考を始めた企業が続出する事態となりました。
さらに、中小企業の採用活動にも影響を与えています。大手の後に中小という例年の採用の順序が崩れた結果、8月以降に大手の内定を得た学生から「内定辞退」が相次いでいる、というのです。
経団連や日本商工会議所は、今回の日程変更が中小企業の採用活動にどのような影響を与えたのか調査する方針。日程の見直しについても示唆しています。
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