連載
#2 あなたの知らないトイレ
ドコに飛ばすべきか? 男子諸君にライオンがアドバイスをくれた
男性が立ってする小用トイレ。3割は誤った飛ばし方をして便器周りを汚してしまっている…。
男性が立ってする小用トイレ。半数以上の男性は尿がはねないように狙いを定めて「発射」するものの、そのうち3割は誤った飛ばし方をして便器周りを汚してしまっている――。大手日用品メーカーのライオンによる調査から、そんなガッカリな実態が判明しました。
ライオンのリビングケア研究所が、20―60歳代の男性500人を対象に調査。自宅のトイレで小用を足す際に、便器内で狙う位置について聞きました。
すると、立ってする派(全体の44%)の人の6割が、便器の中のどこを狙うか位置を定めていることが分かりました。
狙う位置を定めていると答えた135人中の狙い位置は、中央(水面めがけて)派が53%で最多。次いで奥狙い(便器の壁面)が33%と続きました。
【狙う位置ランキング】
1位:中央狙い(水面めがけて) 53%
2位:奥狙い(便器の壁面) 33%
3位:サイド狙い(便器の壁面) 7%
4位:手前狙い(便器の斜面) 7%
※対象:狙う位置を決めている人135人
ただ、奥狙いの人は便器周りの汚れに気をつけなければいけないようです。
同研究所がNHKの情報番組「ためしてガッテン」と共同で、着色した水を注射器で便器のいろんな位置に飛ばして実験したところ、尿が飛び散る「尿ハネ」は、奥に飛ばすと最も多く起きてしまうことが分かりました。
その数は、1回あたり7550滴でした。それ以外の位置でも、300滴前後は飛び散ってしまうそうです。
ちなみに同研究所による2014年の調査では、「自宅では小用を座ってする」とする既婚男性が過去6年間で1.5倍に増え、4割にまで増加していました。
このうち8割は飛び散ることによる汚れを嫌って「座り派」に切り替えたそうです。
また、座り派の既婚男性に限って切り替え理由を見ると、掃除の面倒くささからか、5人に1人が「奥さんに促されたため」と回答していました。
同研究所は、「尿ハネ」は温水洗浄便座のノズルや便座と便器の接合部など、掃除で死角になりがちな場所にまで広がると指摘。
「時間が経つと尿石になって落ちにくくなり悪臭の原因になるので、汚れに気づいたときにサッと拭く習慣を身につけると良い」とアドバイスしています。
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