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「軍艦島」がカードになった! 童心に帰って世界遺産を味わい尽くせ
世界文化遺産・軍艦島。その魅力を詰め込んだカードセットが発売される。懐かしい児童向け百科事典のようなテイストで、写真に解説が付いた100枚のトレーディングカード。11月の出荷を目標に自主制作が続いている。
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世界文化遺産・軍艦島。その魅力を詰め込んだカードセットが発売される。懐かしい児童向け百科事典のようなテイストで、写真に解説が付いた100枚のトレーディングカード。11月の出荷を目標に自主制作が続いている。
世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」を構成する軍艦島(端島炭坑、長崎市)。その魅力を詰め込んだカードセットが発売される。懐かしい児童向け百科事典のようなテイストで、写真に解説が付いた100枚のトレーディングカード。11月の出荷を目標に自主制作が続いている。
制作するのは、長崎在住の「MzG」さん。島の存在を知ったのは大人になってからだったが、「幸運にも島内に入る機会に恵まれ、言葉を失うほどの圧倒的な世界を体感し、島のとりこになってしまった」という。
2014年に、温泉地から相次いで姿を消しつつある秘宝館を伝承する企画を、と嬉野観光秘宝館や鬼怒川秘宝殿をテーマに「秘宝館カード」を制作・発売。これに続くカードシリーズとして、世界遺産登録というきっかけもあり、以前から構想していた軍艦島カードの制作に着手した。
秘宝館カードが大人向けの企画だったのと対照的に、軍艦島カードは「老若男女、子供から大人まで楽しめるものにしたい」と意気込む。「児童書や百科事典のように、懐かしくてワクワクするような雰囲気を持ったもの」を目指すという。
現時点での名称は「軍艦島カード」。カードは特製ケースに50枚ずつ、二つのケースからなる1セットで計「100種プラス???」。一般的なトレーディングカードと同じ厚みのあるコート紙に、自ら撮りためてきた現地写真や膨大な書籍を出典にした、子ども向けを意識した説明書きが記される。
軍艦島カードは11月、ツイッターで受け付ける通販や見本市などで発売予定。購入者の名前が入るスペシャルカードや特製ステッカーが付いた初回限定版が6000円で50セット、通常販売版は4500―5000円で100セットを用意する計画だ。
MzGさんは、「軍艦島は廃墟としてのイメージが強いですが、紛れもなく昭和の産業を支えてきた貴重な文化遺産です。そんな遺産を、気軽に楽しめる、子供にも分かりやすい世界遺産の紹介ツールとして、見て楽しみながら覚えていってもらえれば」と話している。
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