お金と仕事
DJI社、10万円切るドローン発売 世界最安、8月下旬から出荷
DJI社が9万9900円のドローンを発売しました。
「ドローン」と呼ばれる小型の無人空撮機の世界最大手・DJI社(本社・中国)は5日、9万9900円(税別)の最安モデルを発表しました。同社の専用サイトですでに予約を受付はじめており、今月下旬から国内外で出荷します。
製品名は「ファントム3スタンダード(Phantom 3 Standard)」。同社は「史上最も入手しやすい空飛ぶインテリジェントカメラ」「誰でも容易に飛ばせるよう設計した」としています。操縦者を自動的に追いかけてくる「フォローミー機能」や、対象物を中心に自動的に旋回して映画のようなシーンを撮影できる新機能などがついています。
飛行時間は25分間。1秒あたり30フレームの動画や高品質な写真を撮影可能で、操縦者はリアルタイムで飛行中のカメラ映像を手元のスマートフォンで確認できます。日本版は対人最大1億円、対物5千万円の保険も付帯しています。
官邸への落下事件以降、ドローンの安全性や規制について関心が高まっていますが、同社広報は「空撮の楽しさをより安く、シンプルにお届けしたい。廉価版ではありますが、安全性能は高いレベルを維持しています」としています。
同社はこの5月に「ファントム3」を発表したばかり。このときは最安で13万円台でしたが、わずか3カ月で大幅なコストダウンを実現しました。DJI社は中国・深センに本拠を置き、これまでに累計100万台以上のドローンを出荷しています。世界で毎月3万台、日本でも1千~2千台程度が売れており、空撮用ドローンの世界最大手メーカーとなっています。