お金と仕事
激戦!ちょい飲みビジネス ファミレス参入 牛丼店、コンビニも
居酒屋ではない、小さなお店でひっかける「ちょい飲み」。6月には、リンガーハットが浅草に出店しました。外食チェーンが次々と参入しています。
お金と仕事
居酒屋ではない、小さなお店でひっかける「ちょい飲み」。6月には、リンガーハットが浅草に出店しました。外食チェーンが次々と参入しています。
居酒屋ではない、小さなお店で一杯ひっかける、ちょい飲みビジネスに、外食チェーンが次々と参入しています。6月には、長崎ちゃんぽんで知られるリンガーハットが浅草に出店。先行する吉野家など牛丼チェーンや、飲食スペースを充実させたコンビニなどを追いかけます。
リンガーハットが、東京・浅草に開く「ちゃんぽん酒場」。浅草店の2階部分をレトロな居酒屋に改装しました。小ぶりなちゃんぽん、雑炊などをメニューにしています。今後、首都圏や関西、九州の駅前にあるリンガーハット約20店を順次「酒場」に変える予定です。
吉野家が手がける「吉呑み」は、牛丼用の肉の煮込み「牛すい」など肉メニューだけでなく、刺し身もあります。量は少なく、1品200円前後。順次、扱う店を増やしています。
コンビニ大手のミニストップは、通常のコンビニよりやや小さいカフェ風の「cisca(シスカ)」を展開しています。コーヒーや総菜とともに、ワインやビールなど約200種類の酒を扱います。ワインはボトル1本700円程度から。これまでにイートインのコーナーは従来の店でもありましたが、グラスを貸し出すなど「ちょい飲み」客にもターゲットをあてています。
日本フードサービス協会によると、居酒屋の市場規模は1992年の1兆4600億円をピークに減り、2010年以降は1兆円前後で推移しています。居酒屋は頭打ちだが、「ちょい飲み」の勢いはまだ続くとみられています。NPDジャパンの消費者を対象とした調査では、13年までの4年間で、お酒を居酒屋で飲む回数が13・3%減ったのに対して、ファミリーレストランでの回数は1・5%増えています。
リンガーハットでは、酒類を含む平均客単価は1千円程度を見込んでいます。居酒屋に行くよりも手軽に安くお酒を楽しめる「ちょい飲み」。新しいジャンルとして定着してきているようです。