MENU CLOSE

お金と仕事

こらっ!KINCHO 怒りを通り越して笑いが…あの新聞広告に続編

KINCHOの新聞広告が「挑発的だ」と話題になっています。

金鳥の新聞広告の第2弾。数字をつなぐと……
金鳥の新聞広告の第2弾。数字をつなぐと…… 出典: 大日本除虫菊提供

目次


 無数の蚊に振られた数字をつなぐと「買って」の文字が浮かび上がる――。そんな読者参加型の新聞広告が話題になったKINCHO(正式社名は大日本除虫菊)。一部の新聞に第2弾が登場しました。一見同じように見えますが、よく見ると、ロゴマークの下に書かれた「いつも正直でありたい。」の文字が「問いかける会社。」に変わっています。蚊をつないで浮かんできたのは、前回とはうってかわって挑発的なメッセージでした。

【PR】「あの時、学校でR-1飲んでたね」

一転して挑発的な内容に

 6月中旬、一部の新聞に掲載された広告。前回同様に「この夏も、蚊とたたかう金鳥のラインナップです。」の文字とともに製品が並んでいて、広告のほとんどが蚊で埋め尽くされています。

 1から90までの番号が振られた蚊を結んでいくこと5分。浮かんできたのは「ひま?」の3文字。ここまで手間をかけさせて、読者をあざ笑うかのようなメッセージです。前回を知っている人からすれば「してやられた!」といった内容ですが、「買って」というストレートなメッセージから一転して、挑発的なものになっています。

浮かび上がった文字は「ひま?」
浮かび上がった文字は「ひま?」


 ツイッター上では「思わず応援したくなる」といった好意的な意見だけでなく、「やかましいわ」「うるせえよ!ひまだよ!」といった声も上がっています。






KINCHO「厳しいご意見も頂きました」


 この第2弾に込めた狙いはどんなものなのか? 再び宣伝部の大迫寛史さん(33)に聞きました。

 ――「買って」に続く第二弾は「ひま?」でした。ここに込めたメッセージを教えて下さい。

 「『買って』よりも、さらに読者の方との距離を縮めようと思いました。友達どうしのいたずらに近い感覚ですが、企業からのメッセージがどれくらいフランクな語り口にできるものか、行けるところまで行ってみようという試みです」

 ――同じような広告を立て続けに打った狙いについて教えてください。

 「いくつかバリエーションをつくったほうが『今度は何かな?』という感じで興味をより強く引けるのでは、と考えました」

 ――「買って」に比べると、読者に対して挑発的な内容だと感じました。しかし、その点を好意的に捉えている人も多いようです。この結果に対する感想を教えて下さい。

 「正直、ここまで話題にしていただけるとは思っていませんでした。あまり『自粛』せず、思い切って大胆なコミュニケーションをすることが、むしろ好意的に受け止められる時代なのかなと思います」

 ――苦情はなかったのですか?
 
 「表現上、前回よりも読者の方にさらに踏み込んだ表現をさせて頂きましたので、楽しんで頂けた方が多かった半面、厳しいご意見も頂きました。いずれも貴重なご意見ですので、今後の広告制作の参考にさせて頂きたいと思っております」

 ――第3弾もやるんですか? その場合はいつごろでしょうか?

 「次の企画に関しては、お答えを差し控えさせて頂きたいと思います」

 ◇ ◇ ◇

 読者の手だけでなく、感情をも動かした新聞広告。毎週土曜日の朝刊に掲載されているようなので、6月20日付け朝刊で第3弾が登場しているかもしれません。

関連記事

PR記事

新着記事

CLOSE

Q 取材リクエストする

取材にご協力頂ける場合はメールアドレスをご記入ください
編集部からご連絡させていただくことがございます