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恥ずかしい人生訓も猫で中和! 大人気「般ニャ心経」が心にしみる
動物をテーマにした名言集が人気です。最近では「般若心経」と猫を組み合わせた本がベストセラーに。なぜ人は動物名言本にひきつけられるのでしょう?
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動物をテーマにした名言集が人気です。最近では「般若心経」と猫を組み合わせた本がベストセラーに。なぜ人は動物名言本にひきつけられるのでしょう?
猫や犬など動物をテーマにした名言集が人気です。最近では、「般若心経」と猫を組み合わせた本がベストセラーに。なぜ、人は動物名言本にひきつけられるのでしょうか? そこには、「いかにもそう見える」という擬人化しやすい存在感があるようです。
猫名言本の最新ベストセラーは加藤朝胤さん監修による「ラク~に生きるヒントが見つかる 般ニャ心経」(リベラル社)です。8刷6万部を記録しています。
精神科医の斎藤環さんは「般ニャ心経」を取り上げた2015年6月7日の朝日新聞書評欄でこう語っています。
「実は、猫には『表情』がない。しかし身体を使った『表出』は豊富だ。前脚を手のように使うあたりも擬人化しやすい。つまり猫の写真は、心理検査の投影法のように、さまざまな意味を読み込めるイメージの宝庫なのだ。ネットが猫画像であふれるはずである」
動物名言本の元祖は水野敬也さんと長沼直樹さんによるベストセラー「人生はワンチャンス!」です。同じ著者たちによる「人生はニャンとかなる! 明日に幸福をまねく68の方法」は、2014年ベストセラー(2013年12月~2014年11月、日販調べ、総合部門)のランキングで2位に入る人気でした。
この本、実は名言を壁に貼るのが恥ずかしい人がカモフラージュするという発想から生まれたそうです。
「般ニャ心経」の絶妙なタイトルも見逃せません。自由な猫と生き方と、般若心経というしっかりした柱をうまく組み合わせています。本の内容も、「自分を見つめる」から始まり最後は「正しい道を歩んで行く」まで、ストーリー仕立てで作られています。
斎藤さんは、動物名言本の進化形である「般ニャ心経」について、「順を追って読んでいくと、まるで幸福な世界を求める猫たちの冒険譚(ぼうけんたん)という趣もあり、ちょっと感動的ですらある。猫たちの忠実な下僕であるすべての愛猫家にとって、手放せない一冊になりそうだ」と絶賛。ベストセラーも納得の一冊になっています。