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TOEFL iBT100点突破のコツ この勉強法で達成しました

アメリカの大学・大学院留学などで必要になる英語力テストTOEFL。どうしたら100点超えできるのか、私が達成したコツをお伝えします。

TOEFL iBT100点突破への道を解説
TOEFL iBT100点突破への道を解説 出典: PIXTA

目次

 アメリカの大学や大学院への留学などで必要になる英語力テスト「TOEFL」。ハイレベルな大学院ではiBT(インターネットを使ったテスト形式)で100点以上(正答率9割近く)を求められることも多いです。どうしたら100点超えできるのか、自分なりに試したコツをお伝えします。塾には行ってないので自己流です。

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私の英語力は

 高校・大学とそれなりに英語は得意でしたが、帰国子女を前に会話には参加できない、留学未経験者です。ただここ数年は英語を克服したいと思い、時間が空いた時に単語の勉強とスカイプを使った英会話レッスンはしていました。

 今回は10月に海外に行こうと思い立ち、そこから本格的に勉強を始めました。勉強時間としては平日3時間、休日5~8時間程度です。

 スコアの経緯は以下のとおり。見ているだけで苦しい…。

12月6日 R19 L23 S20 W20 TOTAL82
1月11日 R20 L24 S22 W22 TOTAL88
1月25日 R22 L21 S20 W25 TOTAL88
2月14日 R27 L25 S20 W25 TOTAL97
3月7日  R25 L25 S23 W26 TOTAL99
3月28日 R24 L23 S23 W26 TOTAL96
4月12日 R28 L25 S23 W27 TOTAL103

まずは単語力

 全てのベースは単語力です。私は「TOEFLテスト英単語3800 4訂版」(旺文社、神部孝著)のRANK1-3をひたすら何度もやり直しました。こういう単語帳を使い、自分で例文を見つけながら覚えた方が早いように感じました。単語はまず文章で覚えろという説もありますが、一定時間で覚えられる単語数では効率が悪いです。

 英単語は、最初は英→和でわかるようにし、何となくわかるようになったら和→英の方向で勉強すると、一気に身につきました。これを仕事の移動時間などを使い、たぶん10回以上繰り返したと思います。まずはRANK3までほぼ完璧にし、余裕がでてきたらRANK4もぜひ。実際、ニュースなどを読む際には必要ですし、IELTSを受けた時はここからも結構出てきた気がします。

単語力がつけばスピーキングやライティングも伸びる
単語力がつけばスピーキングやライティングも伸びる 出典:PIXSTA

リーディング・リスニングに慣れる

 TOEFLは「慣れ」もスキルのうちです。リーディング・リスニングはTOEFLの公式ガイドブック「Official Guide to the TOEFL Test With CD-ROM, 4th Edition (Official Guide to the Toefl Ibt)」を、これまたひたすら繰り返しました。

 私は電子書籍のキンドル版を購入したのですが、書き込めない画面で読む練習になるのと、PC用の練習ソフトもついてくるので、試験形式に慣れるのに役立ちました。さすがに4度くらい繰り返すと答えを覚えてきてしまい、自分を過信してしまうデメリットはありますが、それでも問題の傾向やテンポをつかむ上で絶対にやるべきです。

 ただこれを毎日やっているとさすがに読む資料が足りないので、試験の直前でない限りは、他の出版社のTOEFL問題集を毎日1問ずつ20分で解きました。通勤中などにNPRの記事(http://www.npr.org/)やTED(http://www.ted.com/)を少なくとも1つずつは読み聞きしていました。コンテンツとしても本当に面白いので、孤独な闘いを支えるエンターテイメントとしても、知識としてもプラスになりました。

簡潔な英語で社会問題や健康、カルチャー系のニュースが読め、ラジオ用の音声も聞ける(画像はNPRのホームページから)
簡潔な英語で社会問題や健康、カルチャー系のニュースが読め、ラジオ用の音声も聞ける(画像はNPRのホームページから) 出典:NPR
さまざまな英語のスピーチ動画を無料で見ることができる(画像はTEDのホームページより)
さまざまな英語のスピーチ動画を無料で見ることができる(画像はTEDのホームページより) 出典:TED

スピーキングはある程度はあきらめる

 すみません。最終的な決断はこれでした。スピーキングに関してはゆるくではあるものの2年近くフィリピンの方々を相手にスカイプで練習していたにも関わらず、TOEFLではあまり伸びませんでした。もちろん試験では毎回全力で取り組みましたが、他のパートで補うことを決意して臨んでいました。

①コツとしてよく言われることですが、「んーー」「あーー」などは挟まずよどみなく話す。

②英語で話すことに慣れる。政治談義などになると話は別ですが、TOEFLで聞かれるような個人的な話の場合、自分が使いたい言葉はある程度限られます。例えば、効率的efficient、お金がかかるcostly、(私の場合は)夜勤で働くwork night shifts、地震の取材でin the coverage of Japanese earthquakeなど、何度か話しておくと楽に話せます。

③ある程度の基本構造を決めて臨む。

例)例えば最初に、2つ理由を言おうと決めておく
The important thing for me is *********** because of the following two reasons. First, ******************. Second,*************. など
 
例)2人が会話するタイプの問題は
The male student has a problem. ****内容の説明*****. The two students discuss two solutions. First one is to **********, and the other one is to ************. I think ****** is better since **********.という構成にしようなど

 正直いつもこのまま使えるわけではないのですが、基本構造を決めておくと、それぞれの問題に落ち着いて対応できるので、話しているうちに真っ白になるのは防げます。

スピーキングはスカイプを使ったサービスで練習
スピーキングはスカイプを使ったサービスで練習 出典:PIXTA

ライティングは長さも重要

 ライティングではスピーキング以上にテンプレート(文章のひな型、基本構造)が活躍しました。ネット上にもいろいろなテンプレがありますが、自分にとっては使いにくい場合もあり、自分なりに難しい言葉でいろんな問題の変化に対応できるテンプレを作って行きました。

 そこで重要になってくるのは単語の難易度と全体のボリュームです。ライティングは人だけでなくコンピューターによる採点もあり、長さは特にここに響くようです。毎回、450語くらいにはいくように練習しました。正直、大学院出願の際のエッセイなどでは無駄な文章はできるだけ省くため、矛盾を感じるのですが、ボディ部分の主文はコピペし、最後のまとめ部分でもう1度繰り返すなど文字数をできるだけ楽して稼ぎましょう。

 中身をきちんと書きこむため、ボディパートを2つにして、1パラグラフを長く書く戦術の人もいるようですが、私は一つで書きすぎてパラグラフ内で矛盾が生じる方が怖かったので、短めで3つの理由を並べるようにしました。理由はできるだけ抽象論ではなく具体例を書くように心がけました。正直、中身は全くのウソでもいいので、大学時代の部活の経験や親との確執など、言いたいことに適したストーリーを自分なりに語れることが大切です。

基本構造(私の場合)

①Introduction
②Body paragraph1
③Body paragraph2
④Body paragraph3
⑤Conclusion

※設問によってできないときもあるのですが、基本的にBody1では、自分が主張したいこととは逆の立場を擁護する意見を紹介。
Body2とBody3でそれを覆すような形にしました。

 例えば「好きな季節は夏です」ということを主張するなら、Body1では冬も魅力的だ、なぜならスキーなどのスポーツができ、空気が澄んでいて空がきれいーーなどと書きます。でも、Body2では、冬は路面の凍結で事故を経験したが、夏には家の近くがビーチなのでそこで十分に楽しめる。移動時間もない分、長く楽しめる。Body3で、夏には大好きなスイカも食べられるし、昆虫収集もできるーーというような流れです。

テスト前日・当日

テスト前日は勉強より睡眠
テスト前日は勉強より睡眠 出典:PIXTA

 準備が完璧だと思っても、当日だめなら意味がありません。

【大切な会場選び】
 一番重要になってくるのが会場選びです。
 国内なら「プロメトリック」が直接運営している会場がオススメです。あまりよくない会場だと仕切りが紙製で隣の人が気になる、ノートパソコンが使いにくい、ヘッドフォンの不具合が多い、など集中できない要素が満載です。ネットの口コミなども調べましょう。2、3週間前になって突然キャンセルが出て、いい会場で1席だけ空くこともあるので、あきらめず小まめにチェックしましょう。(既に予約していて会場変更する場合は有料)

【耳栓を持って行く】
 TOEFLは到着順でどんどん試験が始まるのも特徴のひとつ。自分がリーディングをしている時に、他の人が遅れて着席しマイクテストしている状況に、“切れそう”になることも多いかと思います。耳栓は持ち込み可なので、オススメします。

【前日はよく寝る】
 緊張していると「あの単語の意味なんだっけ」とか「もう1回だけリスニングしておこう」とか、何度も起きて勉強してしまう人もいるかと思いますが、大学受験と一緒で睡眠が当日の瞬発力に響きます。よく寝ることをオススメします。とはいえ私は気が小さくて全然眠れなかったため、最終的には睡眠導入剤のお世話になりました。

【アンラッキーもラッキーと考える】
 精神論ですみません。これは途中からそう考えるようにしただけなのですが、ネットを見てると、「最悪の環境だった時にベストスコアが出た」という人がたくさんいます(PCがフリーズした、会場が最悪だったなど)。何かハプニングが起きても、「これは私のベストスコアの序章に違いない」と信じるようにしました。実際、最後の103点スコアの時は会場がReadingの最中に停電。画面がフリーズしましたが、このストーリー設定のおかげで「来た来たー」といった感じで結構楽しんで対応することができました。

 皆さんそれぞれに合った勉強法はあると思うので、いろいろと試しながら探って頂ければと思います。

 ただ、魔法のような近道は存在せず、同じ単語帳や公式ガイドブックを何度もやるというのが王道であり近道かと思います。正直なところ、またスコアに振り回される日々に戻りたくはありませんが、評価が属人的なこともある会社生活の中で、努力が報われるテスト勉強はこれはこれで達成感があり、仕事とは違った喜びがありました。留学を目指している方も、そうでない方もどうぞ楽しみを見つけながら頑張ってください。少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。

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