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IT・科学

DJIの新型ドローン「ファントム3」は13万円台 三井住友が保険

「ドローン」の世界最大手・DJIが最新機種を発表しました。新製品の「PHANTOM3」は最も安いもので13万円台。業務用保険付きです。

DJI社が日本で発表した「ファントム3」=21日、東京都港区の六本木ヒルズで、瀬戸口翼撮影
DJI社が日本で発表した「ファントム3」=21日、東京都港区の六本木ヒルズで、瀬戸口翼撮影 出典: 朝日新聞

目次

 「ドローン」と呼ばれる小型の無人空撮機の世界最大手・DJI社が21日、都内で最新機種の発表会見を開きました。新製品の「PHANTOM3(ファントム3)」は最も安いもので13万円台。三井住友海上の業務用保険付きです。すでに世界で4万台、日本で4千台の先行予約が入っており、国内では5月中旬から店頭やネットで一般販売されます。

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DJI社による「ファントム3」の発表記者会見=21日、東京都港区の六本木ヒルズで、瀬戸口翼撮影

2キロ先まで生動画を配信

 新製品は、4Kカメラ搭載の「プロフェッショナル」が17万5千円、フルハイビジョンカメラの「アドバンス」が13万9800円です。GPSの電波が届かない屋内でも、安定したホバリング(空中での静止)ができ、2キロ先まで動画をリアルタイムで配信可能。手元のスマートフォンで、映像を見ながら比較的簡単に操作できます。

「ファントム3」(左)と、コントローラー。コントローラーには、スマホを固定する機能も=21日、東京都港区の六本木ヒルズで、瀬戸口翼撮影
「ファントム3」(左)と、コントローラー。コントローラーには、スマホを固定する機能も=21日、東京都港区の六本木ヒルズで、瀬戸口翼撮影

飛ばさず練習できる「シミュレーター機能」

 スマホの専用アプリには、フライトシュミレーター機能も。実際に機体を飛ばす前に、アプリ内のシミュレーターで練習を積むことができます。トータルの飛行時間や飛行ルートなどを記録できる「フライトログ」機能や、撮影したその場でショートムービーを編集し、ユーチューブなどに直接アップできる機能もついています。

「ファントム3」を上から見るとこんな感じ
「ファントム3」を上から見るとこんな感じ

日本独自の保険制度

 万一の事故に備える「DJI専用賠償責任補償制度」も発表。三井住友海上火災保険と提携し、日本独自の保険制度を作りました。ファントム3を買ったユーザーには1年間の保険が無償で付きます。

 業務(趣味用途は除く)で空撮をする個人や会社がドローンで事故を起こしたときに、対人で最大1億円、対物で5千万円の保険金を支払います。保険料はDJI社が負担し、1年後は希望するユーザーは個別の保険契約に切り替えられる予定です。

 東京海上火災も7月にドローンのユーザー向けの保険を発売する計画ですが、こちらは個々のユーザーではなくDJI社が一括して三井住友と契約する形になっています。

ファントム3のカメラ部分。4Kレベルの映像が撮影可能。センサー(CMOS)はソニー製
ファントム3のカメラ部分。4Kレベルの映像が撮影可能。センサー(CMOS)はソニー製

 DJI社は中国・深センに本拠を置く中国企業。これまでに累計100万台のドローンを出荷しています。これまでは「ファントム2」などが主力で、世界で毎月3万台、日本でも1千~2千台程度が売れており、空撮用ドローンの世界最大手メーカーとなっています。

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