話題
ガリレオさんからの取材リクエスト
「橋下さん、ようやった」と傍聴席から声が上がったという記事がありましたが、議会で傍聴人は声をあげて良いの?
国会の傍聴 禁止されている「異様な服装」って何? 拍手もNG
国会など議会の傍聴は、大切な権利ですが、議員が拍手しているからといって拍手をしてしまうのは禁止されています。その他、国会では禁止事項に「異様な服装」も。
話題
「橋下さん、ようやった」と傍聴席から声が上がったという記事がありましたが、議会で傍聴人は声をあげて良いの?
国会など議会の傍聴は、大切な権利ですが、議員が拍手しているからといって拍手をしてしまうのは禁止されています。その他、国会では禁止事項に「異様な服装」も。
14日の大阪朝刊社会面で、「橋下さん、ようやった」と傍聴席から声が上がったとありましたが、議会で傍聴人は声をあげて良いのでしょうか?以前国会を傍聴した際、拍手もNGと言われたのですが… ガリレオ
国会など議会の傍聴は、大切な権利ですが、議員が拍手しているからといって拍手をしてしまうのは禁止されています。その他、60年以上前に作られた規則には、「異様な服装」という記述も・・・。
衆議院によると、傍聴をする人への注意事項として以下の禁止事項が、看板などに記されています。
・拍手
・賛否の表明
・帽子、外套
・飲食、喫煙
・議事の妨害になる行為
・異様な服装
中でも、拍手は法案が可決された時などは議場で議員がすることもあり、傍聴席の人もつられてしてしまうことが少なくないそうです。
禁止事項で一つ、気になる表現があります。「異様な服装」です。これはどんな服装を指すのでしょうか?
衆議院に聞くと「昭和22年(1947年)に作られた規則なので・・・。『異様な服装』を理由に、傍聴が禁止される人は、まずいません」という答えでした。昔の記述が残ったまま、というのが実情のようでした。
禁止事項を破ると、「反則人」として衛視によって「排除」されます。
1992年6月、国連平和維持活動協力法(PKO協力法)をめぐり衆参両院では、与野党で激しい攻防が繰り広げられました。
6月13日未明の衆院本会議では、社会党の外口玉子氏が、投票までの間に少しずつしか進まない「牛歩戦術」で30分近く粘りました。傍聴席から拍手がわくと、牛歩にヤジを飛ばしていた自民党議員たちが傍聴席に向き直り、大声で「出ていけ」「早くつまみ出せ」。実際、間もなく「排除」されたそうです。
当時の朝日新聞紙面(1992年6月20日)は「議員が議席から飛ばすヤジも違反に変わりないが、それを理由に、規制が行われた話はまず聞かない。主権者は議員ではなく、国民のはずなのだが」と伝えています。
なお、議会の傍聴の規則は、県や市町村によって違いがありますが、おおむね衆議院と同じ運用をしているそうです。