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マエケンと黒田 最後の競演? 年間指定席は完売、ファン最高潮
プロ野球がいよいよ開幕。注目が集まるのが、大リーグから復帰した黒田博樹投手と、大リーグ移籍が噂される前田健太投手の「最後」と言われている広島での競演です。
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プロ野球がいよいよ開幕。注目が集まるのが、大リーグから復帰した黒田博樹投手と、大リーグ移籍が噂される前田健太投手の「最後」と言われている広島での競演です。
プロ野球がいよいよ開幕。注目が集まるのが、大リーグから復帰した黒田博樹投手と、大リーグ移籍が噂される前田健太投手の「最後」と言われている広島での競演です。
黒田ブームに沸く広島は、チケット人気が熱くなっています。広島市の本拠マツダスタジアムの年間指定席は「初」の完売。一般チケットも手に入りにくい状況になっています。熱心に応援する「カープ女子」などファンが拡大していたところに黒田投手の復帰が重なりました。
黒田復帰に向けて、鈴木球団本部長は「より優勝に近づけるチーム。マエケン(前田健太)と黒田がいるときに優勝を、という思いを伝えた」そうです。昨季の投手陣で前田をのぞいて10勝したのは大瀬良だけという状況で、マエケン・黒田のコンビにかかる期待は大きくなっています。
前田投手は、名門・PL学園に進学。1年生の時から甲子園のマウンドに立ちました。打球が直撃するアクシデントに悔しい思いをしたことも。「また来る」と誓い、土は持ち帰らなかったようです。
黒田投手は、大阪・上宮高に進学。で指導した田中秀昌さんによると、「真面目で一生懸命やるタイプ」でしたが、公式戦で好投した記憶はわずかだったそうです。「球は速いが制球が悪かった」と田中さんは振り返っています。専大で実績をあげ、1996年のドラフトで広島に2位指名され入団しました。
前田投手は2007年に入団。2年目から、引退した佐々岡投手の背番号18を引き継いで本格的に登板しました。2010年には沢村賞を受賞。味方の援護に恵まれず数字として結果につながらない場面もありましたが、名実ともにカープだけでなく日本を代表する投手として活躍しています。
黒田投手は、1997年に入団。プロ初登板であっさり完投。「新人でナンバーワン」と言われた速球にフォークとスライダーを交えて9奪三振をとりました。その後は、弱体と言われたチームにあって大黒柱として活躍。11年間の広島在籍中に103勝をあげ、2008年、大リーグに渡りました。
前田投手と黒田投手が揃った今季の広島。カープ女子ならずとも、ファンは盛り上がっています。一方で、日本の球界を代表する前田投手は、大リーグ挑戦の噂が絶えません。
漫画家のやくみつるさんは「人気の主体は広島に土地勘のある人でしょうが、今年は事情が違う。黒田投手が帰国し、(大リーグ移籍もうわさされる)前田健太投手と一緒が最後になりそうで『今年ぐらい勝たせてあげようよ』という雰囲気が醸成されているように思う」と指摘。
「日本人の心根に根ざした感情が大いに働いている。古くからのファンは『自分たちはカープ女子と違う』という感情があるようです。両者が一体になった時、ただならぬ勢力になると想像できますね」と話しています。