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お金と仕事

人事担当が、思わず読む記事は? フレックスの課題・無断欠勤の解雇

会社の人事担当者が、思わず読む記事を調べてところ、 「フレックスタイム」「60歳以上の採用」への関心が高い一方、「無断欠勤の社員」への対策という悩みも。

グループに分かれて模擬面接をする大学生たち
グループに分かれて模擬面接をする大学生たち 出典: 朝日新聞

目次

 会社の人事担当者が気になるニュースは? 「フレックスタイム」「60歳以上の採用」など、新しい雇用スタイルへの関心が高い一方、「同業他社の引き抜き」「無断欠勤の社員の解雇」なども…。転職支援サイトの記事ランキングからは、現場の悩みが見えてきます。

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【イラスト図表】誰が得して誰が損する? 残業代ゼロの働き方イメージ
【イラスト図表】誰が得して誰が損する? 残業代ゼロの働き方イメージ 出典:「残業代ゼロ」骨子案、働き方にどう影響 年収の条件、労使で応酬:朝日新聞デジタル

社員の健康、保険が上位に

 ランキングは、転職支援サイト「エン転職」の中の情報コーナー「エン人事のミカタ 人事労務Q&A」に掲載された記事から集計しました。「エン人事のミカタ」は、人事や労務担当者の専門サイトで、メルマガの登録者は約7万人(記事の閲覧は登録なしでも可能)。企業の人事担当者が普段、気になる疑問について、事務局が回答しています。

 ランキングの3位に入ったのは「雇入時の健康診断は、本人負担だと問題がありますか?」でした。入社時の健康診断の費用について、本人の負担でも問題ないか、という質問で、答えは「本人の負担でも問題ないが、原則として会社負担がのぞましい」というものでした。

ローソンの駐車場に派遣された健康診断車
ローソンの駐車場に派遣された健康診断車

 ランキングの2位は「60歳以上の社員採用、保険の加入は必須!?」でした。高年齢者雇用安定法によって、企業は65歳まで働く場の確保を義務づけています。経過措置を経て2025年に完全実施されることから、先行して再雇用などの取り組みを始めている企業も少なくありません。

 記事では健康保険と後期高齢者医療制度の関係など、高齢者ならではの事情について回答。「年齢や雇用の形態により、除外されるケースがあります」と説明しています。

1位は「フレックス勤務の長所と短所」

 ランキングの1位は「フレックスタイム制のメリット・デメリットは?」。ワークライフバランスへの関心の高まりから、勤務時間を自由に設定できる「フレックスタイム制」に注目が集まっています。一方で、雇う側にとっては新しい働き方が与える職場への影響も気になるところです。

 記事では、メリットとデメリットに分けて説明。「制度を適用する従業員の範囲を明確にする」などポイントをあげて回答しています。

東京・東五反田に1988年4月に開所したソニーコンピュータサイエンス研究所。きちんと間仕切りされた個室が7室あり、1部屋は約10畳ほどの広さを持つ。勤務は好きなとき出ればよい完全なフレックスタイム制。給与も自己申告を幹部が審査する年俸制を採り入れた
東京・東五反田に1988年4月に開所したソニーコンピュータサイエンス研究所。きちんと間仕切りされた個室が7室あり、1部屋は約10畳ほどの広さを持つ。勤務は好きなとき出ればよい完全なフレックスタイム制。給与も自己申告を幹部が審査する年俸制を採り入れた

「無断欠勤している社員を解雇するには?」

 その他、関心を集めた記事には「無断欠勤している社員を解雇することはできますか?」というものも。回答では「2週間以上無断欠勤が続いているからといって、いきなり解雇予告通知を送ると後日、手続きとして不当であると主張される可能性もあります」と指摘。内容証明郵便などを使って、慎重に手続きを進めることをアドバイスしています。

「同業他社への転職を止めたい」

 また、「退職する社員の同業他社への転職を止めることはできませんか?」という質問には、「非常に困難」との答え。とはいえ、「競合避止義務」「秘密保持義務」など、いくつか人材流出の歯止めになる対策を紹介。「誓約書は、退職時よりむしろ心理的抵抗の少ない入社時にとっておくことをお勧めします」としています。

ヘッドハンティングの場として使われることが多いパレスホテル=東京・丸の内
ヘッドハンティングの場として使われることが多いパレスホテル=東京・丸の内

あわてて解決策探る?

 調査をしたエン・ジャパンでは、「労働時間の長期化、社員平均年齢の高齢化、 元気な定年(高齢)者の再雇用など、時代の変化から発生する諸問題に対する、人事の方の悩みが強くなっています」と分析。
 「人事の方は、多様な業務を兼任(人事・労務・採用など)しているため、新たな制度や法改革の詳細を把握していないケース少なくありません。経営層からの指示や該当社員の登場などに直面して、あわてて解決策を探りに来ているようです」と見ています。

【関連リンク】エン人事のミカタ

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