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ミシェル夫人ってどんな人? 貧民街からハーバード、人気も最強

18日に初めて来日する米国のミシェル・オバマ大統領夫人。貧民街からハーバードへ、人気も最強というミシェルさんってどんな人?

昨年12月、子供たちにクリスマスの絵本を読むミシェル・オバマ大統領夫人
昨年12月、子供たちにクリスマスの絵本を読むミシェル・オバマ大統領夫人 出典: ロイター

目次

米国のミシェル・オバマ大統領夫人(51)が18日、日本を訪問します。オバマ大統領はこれまで3度日本を訪れていますが、ミシェルさんは子育てなどを理由に同行していないため、大統領夫人となって7年目で初めての訪日となります。ミシェルさんとはどんな人なのでしょうか。

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国連会議出席のためニューヨークに降り立ったオバマ大統領夫妻=2014年9月23日
国連会議出席のためニューヨークに降り立ったオバマ大統領夫妻=2014年9月23日 出典:ロイター

貧民街からプリンストン大・ハーバードへ

米国に留学したケニア人の父と白人の母を持つオバマ氏に対し、ミシェルさんは1964年、米イリノイ州シカゴの黒人貧民街「サウスサイド」で奴隷を先祖に持つ労働者階級の家に生まれ育ちました。努力家でプリンストン大、ハーバード法科大学院へ進み、弁護士に。勤めていた法律事務所にインターン(実習生)として現れたのが、ハーバード大在学中のオバマ氏でした。

教育係だったミシェルさんを、オバマ氏がアイスクリーム屋に誘ってようやく実現したデートをきっかけに92年に結婚。その後、ミシェルさんは高給の法律事務所を辞め、シカゴ市長の補佐や若者支援の非営利団体のシカゴ支部事務局長などを務めました。オバマ氏が大統領選に出馬する際はスタッフに予備選・本選に勝てる根拠や資金についてデータを求め、納得するまで承認しなかったそうです。

ミシェル夫人の主な経歴
ミシェル夫人の主な経歴 出典: 朝日新聞社
ホワイトハウスで行われた夜食会で笑顔を見せるミシェル夫人=2014年5月3日
ホワイトハウスで行われた夜食会で笑顔を見せるミシェル夫人=2014年5月3日 出典:ロイター

ファッションにも注目

ミシェルさんはそのファッションも注目の的。オバマ大統領の1期目の就任式の際は、通常アメリカ国旗に関係する色を着るファーストレディーが多い中、淡いグリーンのドレスコートに緑のヒールと手袋を着用。若手・非白人系が活躍するニューヨークの新進デザイナーも積極的に起用し、GAPやH&Mなどお手頃ブランドを堂々と上手に着こなすことでも知られています。テレビ番組に着用した商品に問い合わせが殺到することもあるといいます。

デザイナーズブランドと、庶民派ブランドを絶妙なバランスで組み合わせた究極の“ハイ&ロー”ファッションは、現代女性の共感を呼ぶとともに、格好のお手本としても注目されているようだ
「独自の装い、新しい米国 ミシェル夫人、ファーストレディーのイメージ変革?」2009年3月21日朝日新聞朝刊 
就任パレードでホワイトハウスまで歩くオバマ大統領夫妻=2009年1月20日
就任パレードでホワイトハウスまで歩くオバマ大統領夫妻=2009年1月20日 出典:ロイター

ただその注目にはうんざりしている様子。ツイッター上では、「表面的なことはもういい」「服装の話題はやめにしよう」といった書き込みも。その表れかオバマ氏の2期目の就任式では男性向けファッションで知られる米デザイナー、トム・ブラウン氏の服で全体的にシックな装いで登場しました。ただその際に着用したJクルーのベルトは売り切れたそうです。

米メディアは「ファーストレディーの役割を2期目で強める意思の表れか」と分析をめぐらせている。
「ミシェル夫人、気になる衣装 男性用素材に驚き・臆測 米大統領就任式」2013年1月24日朝日新聞朝刊

「不動」の人気

ミシェルさんの経歴や知性、家庭への思いなどから、米国では高い人気を誇ります。ギャラップ社の世論調査では、ミシェルさんを「好ましい」と答えた人の割合はオバマ大統領が就任した直後の68%から、2期目に闘った2012年もほとんど変わらず66%。一方で支持率が6割から4割台まで落ちていたオバマ大統領を、各所の演説で支えました。政治的な計算だけでなく信念に基づいて経済政策や医療保険改革を進めるオバマ大統領の姿勢を訴え、「初心を忘れない彼を4年前より愛している」と語ると、涙ぐむ人もいたといいます。

「ホワイトハウスは夫を変えたのか? 正直に言える。彼の信念は私たちが恋に落ちた時と何も変わらない」
「(2012 米国大統領選)頼みはミシェル夫人 支持率回復に期待」2012年9月6日朝日新聞朝刊
北京大学で講演したミシェル夫人=2014年3月22日、中国
北京大学で講演したミシェル夫人=2014年3月22日、中国 出典:ロイター

そんなミシェルさんの家族への思い入れは特別です。

演説でミシェルさんは、人種差別や経済的な格差などが互いへの恐怖心につながると指摘し、「恐怖心は我々の判断力を鈍らせ、家庭でも地域社会でも、世界でも、我々を分断してしまう」と訴えました。意見や立場の違いはあっても互いに認め合い、力を合わせて前進する、その最小単位が家族だという考え方を示しました。

ホワイトハウスに入っても、「家庭重視」のオバマ家のスタイルは変わらず、午後6時半に子供たちと食卓を囲むのが常。それで議会メンバーやワシントンの有力者との関係づくりより、家族を優先するとオバマ氏が批判を受けることも。ミシェルさんも2人の娘を最優先し、オバマ氏の来日に同行しなかったように、娘たちの学校がある時には外遊への同行を原則として見送っています。一方で、子供の肥満対策キャンペーンなど子供の健康や教育の改善に尽力。今月には世界で女子教育を拡充する「レット・ガールズ・ラーン(女の子たちに学ばせよう)」構想が立ち上がるなど社会貢献活動は積極的に行っています。

娘のマリア(左)とサーシャ(右)を抱きしめるミシェル夫人=2014年3月24日
娘のマリア(左)とサーシャ(右)を抱きしめるミシェル夫人=2014年3月24日 出典:ロイター

20日までの滞在中は東京のほか京都を訪れ、清水寺や伏見稲荷大社に足を運ぶ予定といいます。

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