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マグロ、ついに2匹に…死んだ個体どうなる?食べる?葛西臨海水族園

東京・葛西臨海水族園のクロマグロの大量死。2月25日に1匹が死に、2匹になりました。ところで、死んでしまったマグロは、どうやって処理されているのでしょうか?

全盛期の葛西臨海水族園のクロマグロ展示=2006年6月
全盛期の葛西臨海水族園のクロマグロ展示=2006年6月 出典: 朝日新聞

目次

 東京・葛西臨海水族園で発生したクロマグロの謎の大量死。2月25日に1匹が死んでしまい、2匹になりました。ところで、死んでしまったマグロは、どうやって処理されているのでしょうか?

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「東京といえば江戸前ずし」で展示スタート

 葛西臨海水族園のクロマグロは、世界で初めてマグロの群泳展示にしたことで知られています。1989年の開園時、「東京といえば江戸前ずし。すしといえばマグロしかない」という発想で、クロマグロの展示が決まったそうです。

【画像】2013年の初競りで1億5540万円の値がついた大間マグロ
【画像】2013年の初競りで1億5540万円の値がついた大間マグロ
 「東京といえば江戸前ずし。すしといえばマグロしかないという発想だった」。都職員として開園に携わり園長も務めたアクアマリンふくしま(福島県いわき市)館長の安部義孝さんは振り返る。
水族館マグロ大量死、最初は異常遊泳から始まった:朝日新聞デジタル

昨年12月から謎の大量死

 謎の大量死が始まったのは、2014年12月でした。165匹いたクロマグロが次々と死んでしまい、2015年1月の中旬からはほぼ毎日のように大量死が続きました。葛西臨海水族園では、死体から検出されたウイルスなどを調べていますが、現在も原因はわかっていません。

クロマグロが8匹いたころの葛西臨海水族園=2015年1月17日
クロマグロが8匹いたころの葛西臨海水族園=2015年1月17日

死んでしまっても、すしにはしません…

 ところで死んでしまったマグロはどうなるのでしょうか?「江戸前ずし」がきっかけで始まった展示とはいえ、握りにするわけにはいきません。葛西臨海水族園によると、体の一部は大学など専門の研究機関に送られ詳しく検査されるそうです。

大トロ、中トロ、赤身のすし=2013年1月5日
大トロ、中トロ、赤身のすし=2013年1月5日

堆肥、そして生ゴミ…

 とはいえクロマグロは大きなもので400キロもある魚です。検査されない部分は、敷地内にある畑や緑地用の堆肥として使われるそうです。それでも使い切れなかった部分は、他の死んでしまった魚と同じように「生ゴミ」として廃棄されるそうです。

クロマグロのレプリカ
クロマグロのレプリカ

万が一、ゼロになったら…

 今後はどうなるのでしょうか。葛西臨海水族園では「検査結果がわかるまで、2匹のまま今の展示を続けていく」としています。ただし、はっきりとした検査結果が出ない状態が続く場合は、展示方法を変更する可能性もあるそうです。

 万が一、個体がゼロになってしまった事態になったら…。クロマグロと同じサバ科以外の魚を展示する可能性もあるそうです。しかし、現時点では原因がわからないため、今後の方針については未定となっています。

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