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IP電話に弱点 災害時は使えない? 非常用バッテリーもあるけど…
IP電話は、一般の電話回線より安い通話料が魅力です。IP電話同士なら、無料で話すこともできます。そんなIP電話には、弱点がありました。
![1995年の阪神淡路大震災で公衆電話の横に設置された災害用の臨時電話に列を作る人たち](https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/storage.withnews.jp/2015/01/16/7/1e/71eba9b7-l.jpeg)
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IP電話は、一般の電話回線より安い通話料が魅力です。IP電話同士なら、無料で話すこともできます。そんなIP電話には、弱点がありました。
IP電話とは、インターネット回線を使う「Internet Protocol電話」のこと。2003年から国内で使えるようになりました。一般の電話回線より安い通話料が魅力です。IP電話同士なら、無料で話すこともできます。そんなIP電話には、弱点がありました。
その弱点とは、自宅が停電になると繋がらないことです。NTTが光回線で提供するIP電話「ひかり電話」の注意書きにも「緊急通報(110番、119番)を含む通話ができません」と書いてあります。
徳島県で昨年12月、大雪のため孤立状態になった集落の安否確認が難航しました。理由は、停電時にIP電話が使えなくなったからでした。徳島県地域創造課によると、県は2002年から「全県CATV(ケーブルテレビ)網構想」に取り組んでいて、県内のCATV普及率は88.3%に達しています。CATVと一緒にIP電話を申し込む世帯も多く、大雪では普及率の高さが裏目に出ました。
一般の電話は、自宅が停電しても通話できます。電話線に約50ボルトの電圧で電気が流れているためです。これが阪神大震災でも役立ちました。電話線が切れない限り、停電しても電話だけは使えたそうです。
突然の停電に対応できるように、「無停電電源装置(UPS)」というバッテリーがあります。これを付ければ、数時間は使用可能に。東日本大震災での電力不足をきっかけに、多くの家電量販店で売られています。ただし、値段は1万円以上します。