お金と仕事
LGBT、企業が支援 LUSHが同性婚OK、ゼクシィは毎号掲載
性的少数者「LGBT」を、企業が支援する動きが広がっています。自然派化粧品のLUSHは、同性を配偶者として届け出られる人事制度を採用。ゼクシィは毎号、同性婚のカップルを掲載しています。
お金と仕事
性的少数者「LGBT」を、企業が支援する動きが広がっています。自然派化粧品のLUSHは、同性を配偶者として届け出られる人事制度を採用。ゼクシィは毎号、同性婚のカップルを掲載しています。
日本ではなかなか理解が進まない性的少数者「LGBT」を、企業が支援する動きが広がっています。自然派化粧品のLUSHは、同性を配偶者として届け出られる人事制度を採用。ゼクシィは毎号、同性婚のカップルを掲載しています。
LUSHの自然派化粧品で知られる「ラッシュジャパン」は、1月から、正社員が同性を配偶者として届け出た場合、異性のカップルと同じように結婚祝い金を支給したり、慶弔休暇を取れるようにしたりできる制度を導入します。工場では14日、性的少数派への理解を深めるため、社員向けに講演会も開かれました。1月23日~2月14日には、全国約140カ店でLGBT支援キャンペーンを展開します。
リクルートが発行する結婚情報誌「ゼクシィPremier(プレミア)」は12年8月発売号(当時はゼクシィAnhelo=アネーロ)から毎号、結婚式の実例を紹介するページで同性カップル1組を取り上げています。最新号でも、体は女で心は男のトランスジェンダーの女性の結婚式を紹介しました。「ゼクシィPremier」ではLGBTのカップルを、特集などの形にせず、あえて他のカップルと同じ扱いで掲載しています。その理由を「当たり前の形の実例の一つとして紹介したいから」と説明しています。
「ゼクシィPremier」によると、日本では結婚式場で断られると思い込んでいるLGBTの人たちが多いそうですが、実際は大半の式場で式を挙げることができるそうです。カップルを毎号、掲載するのは、そんな誤解をなくしたいという思いもあるそうです。
2013年3月、東京ディズニーリゾートでレズビアンカップルとして結婚式を挙げた元タカラジェンヌがいます。東小雪さんです。高校卒業後、宝塚音楽学校に進学、「あうら真輝」の芸名で2年間、男役として舞台を踏みました。当時は同性愛者であることをカミングアウト(告白)できませんでしたが、体調を壊して宝塚を退団後、同性愛者たちの人権団体で活動するように。「私らしくいられるようになった」と感じ、2010年秋、宝塚の経歴とともに本名と顔を公表し、カミングアウトしました。
ディズニーリゾートでの結婚式を申し込んだ時、「片方がタキシード姿などで、男女のカップルに見えるなら可能」との答えでした。しかし、東さんもパートナーの増原裕子さんも、ふだん男装をしていません。「男の格好ならいい、というのでは結局、同性婚を認めてないということ」と、落胆した東さんがツイッターでつぶやくと、多くの反響がありました。1週間後、米国のディズニー本社に照会したと改めて連絡があり、ウエディングドレス姿同士での挙式が認められました。
「ラッシュジャパン」の講演会にも呼ばれた東小雪さんは、社員を前に次のように話しました。「長い間会社に勤めていると、パートナーの身内の不幸は普通に起こりうる。会社が配偶者として扱ってくれることはとても大切」。増原さんも「日本企業でここまで認めるのはとても珍しい。他の企業でも、例えば同性カップル向けの商品やサービスを出すとか、支援できることがあると思う」と語りました。