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首相指名 代表空白の民主党、誰に投票するの? 自民の時は・・・
首相指名選挙を行う特別国会が24日に召集されます。代表の海江田万里氏が落選し、代表も辞任した民主党。代表不在で民主党の議員らは一体、誰に投票するのでしょうか。
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首相指名選挙を行う特別国会が24日に召集されます。代表の海江田万里氏が落選し、代表も辞任した民主党。代表不在で民主党の議員らは一体、誰に投票するのでしょうか。
自民党が大勝した14日の衆院選。与党の自民、公明の両党は早速、首相指名選挙を行う特別国会を24日に召集することを決めました。
一方の民主党。議席こそ公示前から少し上積みしたものの、厳しい結果に。
その象徴が、代表の海江田万里氏で自身は落選し、代表も辞任しました。
海江田氏の辞任を受け、党執行部内には当初、首相が指名される24日の特別国会までに新代表を決めるべきだとの意見が強かったそうです。
しかし、「再起しなければならない。数多くの党員やサポーターの声も聞くべきだ」との意見が多く出て、党員やサポーターの投票も認めることになり、代表選を来年1月に行う方針を決めました。
ということは、来年1月までは代表不在。しかし、特別国会の首相指名は24日。代表不在で民主党の議員らは一体、誰に投票するのでしょうか。
みんな好き勝手に投票する…ということはもちろんなく、二人いる代表代行のうち、岡田克也氏に投票することでまとまりそうです。
調べてみると、同じような例は過去にありました。
直近では、政権交代が起きた09年の衆院選。自民党は「歴史的大敗」を喫して下野しました。
当時の麻生太郎首相は、自民党総裁を辞任を表明したものの、首相指名の対応を巡って、一悶着がありました。
今回の民主党の代表選と同じく、当時の自民党は総裁選の実施を首相指名後に決めました。
これを受け、首相指名は、まだ総裁にとどまる麻生氏でという意見が執行部から挙がりましたが、辞めていく麻生氏に投票することへの抵抗から「白紙が一番」との異論も出ました。
結局、麻生氏が首相指名直前に総裁を辞任することを表明。これを受け、両院議員総会長の若林正俊元農水相に投票する方針でまとまりました。
その若林氏ですが、閣僚のトラブルが相次いだ07年の安倍内閣時に、約3カ月間で3度も農水相に「就任」した経歴から「困った時の若林氏」と話題になりました。
ちなみに首相ですが、憲法にはこう定められています。
「内閣総理大臣は、国会議員の中から国会の議決で、これを指名する。この指名は、他のすべての案件に先だつて、これを行ふ」(日本国憲法第67条)
過去には、党首が非議員のため、党首以外の議員が首相指名選挙に臨んだ例もありました。
1978年の日本社会党です。委員長の飛鳥田一雄氏が非議員であったため、副委員長を推すことを決めました。
代表不在となった民主党ですが、年明けの代表選に向け、24日の首相指名を混乱なく乗り切れるのでしょうか。
首相指名ということで、与党側に注目が集まりますが、投票結果を注視しましょう。