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沖縄1区で共産が議席 知事も異例の応援、反辺野古移設でタッグ

 沖縄1区で共産の赤嶺政賢氏が選挙区での当選を確実にしました。自民党沖縄県連幹事長だった翁長雄志知事が、共産候補の赤嶺氏の応援演説をするなど、異例の選挙戦となりました。

沖縄の踊り「カチャーシー」を踊って当選を喜ぶ赤嶺政賢氏(中央)。翁長雄志知事も応援に駆けつけるという異例の展開に。右は糸数慶子・参院議員、左は城間幹子・那覇市長=那覇市
沖縄の踊り「カチャーシー」を踊って当選を喜ぶ赤嶺政賢氏(中央)。翁長雄志知事も応援に駆けつけるという異例の展開に。右は糸数慶子・参院議員、左は城間幹子・那覇市長=那覇市 出典: 朝日新聞

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 沖縄1区で共産の赤嶺政賢氏が選挙区での当選を確実にしました。自民党沖縄県連幹事長だった翁長雄志知事が、共産候補の赤嶺氏の応援演説をするなど、異例の選挙戦となりました。

衆院選の「オール沖縄」と安倍政権の構図
衆院選の「オール沖縄」と安倍政権の構図

知事の初政務が共産候補の応援

 赤嶺氏の応援演説には、自民党沖縄県連幹事長まで務めた翁長雄志・沖縄県知事が駆けつけました。これは、知事になってから初の政務でした。翁長氏は「新辺野古基地は造らせない。衆院選で赤嶺さんを当選させることが、改めて民意を突きつけることになる」と訴えました。

沖縄県庁に初登庁した翁長雄志知事=2014年12月10日
沖縄県庁に初登庁した翁長雄志知事=2014年12月10日

反辺野古移設で「オール沖縄」

 なぜ、そんなことが起きたのか。米軍普天間飛行場の県内移設をめぐって、県内では反対の声があがっていました。これを押し切る形で、自民の推薦を受けた仲井真弘多・前知事が立候補。那覇市長だった翁長氏が移設反対を掲げ、自民系の一部、共産、社民など党派を超えた「オール沖縄」を掲げて圧勝しました。対立するはずの保守と革新を結びつけたのが、反辺野古移設だったのです。

辺野古移設に反対する沖縄県民=2014年10月30日
辺野古移設に反対する沖縄県民=2014年10月30日

自民側に配慮、共産の「赤」使わず

 共産の赤嶺氏側も、自民に対抗するための「オール沖縄」に配慮をしました。翁長氏の選挙事務所を「居抜き」で借り、のぼりは共産の「赤」にこだわらず、知事選で翁長氏が使ったのと同じ、緑地に赤文字にしました。自民系の那覇市議団「新風会」の金城徹会長は、「君はいつから共産党になったのか」と言われながらも赤嶺氏を応援しました。

 その結果、沖縄の4つの選挙区では自民のすべての候補の落選が確実に。1区では共産の赤嶺氏が選挙区での当選確実となりました。

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