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プリクラ、「小顔・デカ目」路線に変化が! 素材いかす補正とは?

 SNSで見かける「自撮り」ですが、原点にはプリクラの存在がありました。小顔・デカ目機能から、最近はナチュラルな「補正」がブームになっています。

アゴを引く・若干の上目遣い・ピースなどの手は顔の近くに・他の人よりも一歩下がる。プリクラのテクニックを駆使した模範写真
アゴを引く・若干の上目遣い・ピースなどの手は顔の近くに・他の人よりも一歩下がる。プリクラのテクニックを駆使した模範写真 出典: 近大スポーツ提供

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 SNSで見かける「自撮り」ですが、原点にはプリクラの存在がありました。誕生したのは1995年で、まもなくハタチを迎えます。小顔・デカ目機能が「本人の顔じゃない・・・」ほど進化し、最近はナチュラルな「補正」がブームになっています。

【関連記事】(あのとき・それから)平成7年 プリクラ誕生 シールがつなぐ「カワイイ」:朝日新聞デジタル
進化し続けるプリクラ。最近ではビル内で売られている洋服を試着して撮影できるものも登場=2014年12月、大阪市の「梅田ジョイポリス」
進化し続けるプリクラ。最近ではビル内で売られている洋服を試着して撮影できるものも登場=2014年12月、大阪市の「梅田ジョイポリス」
出典: セガ提供

最初はクレームの嵐

 プリクラが誕生したのは1995年です。ゲーム会社「アトラス」(当時)の女性社員のアイデアでした。セガ・エンタープライゼスとの共同開発で「プリント倶楽部」が誕生しました。
 しかし、最初の評判は散々でした。当時のゲームセンターは「男の世界」だったので、女子との接点がなかったためです。

ブームのきっかけはクチコミ

 クレームの嵐だった評判を挽回しようと、全国で実演を繰り返しました。1995年9月に鹿児島の商業ビルに設置したところ行列に。その後はクチコミで評判が全国に広がりました。

1996年、ゲームセンターに並んだ「プリント倶楽部2」に列をなす少女たち=セガ提供
1996年、ゲームセンターに並んだ「プリント倶楽部2」に列をなす少女たち=セガ提供

現代のプリ帳=SNS

 撮った写真を交換したり、友だちと見せ合う「プリ帳」は女子の必須アイテムになりました。写真を撮って共有する、これはSNSの原点ともいえる現象でした。

びっしりシールが貼られた「プリ帳」
びっしりシールが貼られた「プリ帳」

女子の欲求に応え続けて進化

 デカ目や小顔など、機能はどんどん進化しました。「補正」は行き着くところまで来て「本人の顔じゃなくってしまった」レベルに。そして最近では素材を生かしたナチュラルな「補正」が人気になっています。顔の輪郭を整えるなどの補正が自動で施され、個人の素材をいかした可愛さを表現できる機能が注目されています。これはすべて女子の欲求に応えた結果の進化でした。

アゴを引く・若干の上目遣い・ピースなどの手は顔の近くに・他の人よりも一歩下がる。プリクラのテクニックを駆使した模範写真
アゴを引く・若干の上目遣い・ピースなどの手は顔の近くに・他の人よりも一歩下がる。プリクラのテクニックを駆使した模範写真 出典: 近大スポーツ提供

SNSにつながる「プリ世代」の文化

 自分の写真をSNSにアップして、友だち同士で共有する。SNSは現代のプリ帳ともいえます。写り方や補正機能を熟知した「プリ世代」の基準は、写真補正アプリにも生かされています。自分の交友関係や、センスなども浮かび上がるという意味でも、プリクラとプリ帳は、フェイスブックやツイッターなどSNSにつながる現象だったといえます。


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