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高倉健さん、菅原文太さん 偶然2本立て上映 新文芸坐
高倉健さん、菅原文太さん、映画スターの訃報が相次いでいます。そんな中、新文芸坐(東京・池袋)では、2人の代表作を2本立てで上映します。「まったくの偶然ですが、これをきっかけに日本映画の名作に関心を持ってもらえたら」と話しています。
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高倉健さん、菅原文太さん、映画スターの訃報が相次いでいます。そんな中、新文芸坐(東京・池袋)では、2人の代表作を2本立てで上映します。「まったくの偶然ですが、これをきっかけに日本映画の名作に関心を持ってもらえたら」と話しています。
高倉健さんに続き、菅原文太さんまで…。日本を代表する映画スターの訃報が相次ぎました。そんな中、新文芸坐(東京・池袋)では、2人の代表作を2本立てで上映します。担当者は「まったくの偶然ですが、これをきっかけに日本映画の名作に関心を持ってもらえたら」と話しています。
今回上映されるのは「新幹線大爆破」と「太陽を盗んだ男」の2本です。新文芸坐の開館日である12月12日に合わせ、約3000人の友の会の会員に「邦画サスペンス・ミステリー映画ベストテン」のアンケートを実施。上映可能な作品の中から上位の2作品が選ばれました。アンケートは10月はじめに集計、プログラムを組んだのも10月下旬でした。新文芸坐の担当者は「お2人の健康状態など知るわけがなく、驚いています」と話しています。
1975年に公開された「新幹線大爆破」は、新幹線に爆弾が仕掛けられスピードが80キロ以下に減速すると爆発するという設定。意表をつく着想とテンポのよい展開、疾走する「ひかり」のスピード感が、サスペンス映画ならではのダイナミズムを生みました。
高倉健さんは、犯人役の不況で倒産した中小精密機器工場の元社長を好演。時代に取り残され絶望的な反撃を試みる男を見事に演じ、その後の幅広い役柄へのきっかけとなる作品となりました。
1979年に公開された「太陽を盗んだ男」は、沢田研二さん演じる中学校のごく平凡な理科の教師が主人公です。自分の知識を頼りに、原爆作りを始めます。さらに原子力発電所に忍び入り、材料となるプルトニウムを手に入れるという筋書きです。
菅原文太さんは、沢田研二さんを追う刑事役として出演しました。
2本立てを企画した新文芸坐の担当者は「2作品とも70年代に作られた邦画を代表する名作です。奇しくも、お2人が亡くなってしまったことは、一つの時代が過ぎ去ったようで胸がざわつきます。若い人が観ても楽しめる内容なので、これをきっかけに映画館に足を運んでいただけたらうれしいです」と話しています。