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はやぶさ2、打ち上げ まだ間に合う究極の見物方法はこれ!

小惑星探査機「はやぶさ2」が種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げられます。一大ブームを巻き起こした「はやぶさ」の後継機の旅立ちを一目見ようとする人たちで島への交通や宿はすでに満杯。今からでも見られる方法はあるのでしょうか。

公開された小惑星探査機「はやぶさ2」=8月31日、相模原市中央区、内田光撮影
公開された小惑星探査機「はやぶさ2」=8月31日、相模原市中央区、内田光撮影

目次

【追記:12月3日】 打ち上げ予定は当初の11月30日から、天候不順のため12月1日に変更され、さらに再変更で3日になりました。

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 宇宙航空研究開発機構と三菱重工業は30日、小惑星探査機「はやぶさ2」を載せたH2Aロケット26号機の打ち上げを予定していた12月1日から延期し、3日午後1時22分4秒にすると発表した。

 小惑星探査機「はやぶさ2」が30日午後1時24分、種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げられます。一大ブームを巻き起こした「はやぶさ」の後継機の旅立ちを一目見ようとする人たちで島への交通や宿はすでに満杯。今からでも見られる方法はあるのでしょうか。

種子島の宿や高速船はいっぱい

種子島の宿泊施設や高速船の予約はファンたちですでにいっぱい。種子島観光協会にも、ふだんの10倍以上の問い合わせがきている。協会は、過去最多に並ぶ4千人の来島者があると予想する。
はやぶさ2の旅立ち、見届けたい 屋久島や航空機からも:朝日新聞デジタル

ツアーもほぼ満席

10月7日に打ち上げられたH2Aロケット25号機の打ち上げを見る人たち=鹿児島県南種子町の湯治宿「恵美之湯」の屋上で、「恵美之湯」提供
10月7日に打ち上げられたH2Aロケット25号機の打ち上げを見る人たち=鹿児島県南種子町の湯治宿「恵美之湯」の屋上で、「恵美之湯」提供 出典:恵美之湯
近畿日本ツーリストは、発射場の北約3キロにある最も近い宿泊施設の敷地から見学できる日帰りと屋久島1泊のツアーを企画。募集枠の約100人はほぼ満席という。
はやぶさ2の旅立ち、見届けたい 屋久島や航空機からも

島内でのキャンプは可能

 30日午前の鹿児島から種子島に入る高速船は、午前10時発の便を除きすべて満席です。ただ、屋久島から種子島に入る便は少し余裕があるようです。運営会社によると、午前7時50分に種子島宇宙センターから約40キロ離れた西之表港に到着する便に少し空きがあるそうです。屋久島に戻る午後4時40分出発の便も残席があります。
 観光協会によると、島内のレンタカーはすでに予約で埋まっていますが路線バスが利用できます。

H2Bロケット4号機打ち上げ見学のため、宇宙ケ丘公園のキャンプ場を多くの人が利用した=8月4日撮影、南種子町役場提供
H2Bロケット4号機打ち上げ見学のため、宇宙ケ丘公園のキャンプ場を多くの人が利用した=8月4日撮影、南種子町役場提供

 島内での宿泊はキャンプという手があります。発射場から約7キロ離れた宇宙ケ丘公園(南種子町)の一角と、約50キロ離れた「浦田海水浴場・キャンプ場」(西之表市)が利用できます。南種子町役場によると、宇宙ケ丘公園ではすでに24件の申し込みがあるそうです。南の島とはいえこの季節の朝晩は気温十数度に下がるため、防寒対策が必要です。

屋久島の山頂から、ただし爆音は2分後

屋久島の黒味岳山頂から見えたH2Aロケット24号機=5月24日撮影、屋久島アウトドアガイド島結提供
屋久島の黒味岳山頂から見えたH2Aロケット24号機=5月24日撮影、屋久島アウトドアガイド島結提供 出典:屋久島アウトドアガイド島結

 発射場から約40キロ離れた屋久島からも打ち上げを見ることがきます。

 屋久島アウトドアガイド島結(しまゆい)の笹川健一さん(33)は、登山して山頂から打ち上げを見るトレッキングツアーを計画中だ。5月、客2人と山頂からH2A24号機の打ち上げを見た。「赤い炎が見えた2分後、バリバリという大きな音が聞こえて拍手して喜んだ。冬は登山客も減るので、人気に期待している」と話す。
はやぶさ2の旅立ち、見届けたい 屋久島や航空機からも

シーカヤックに乗って自分だけの岩場から

 島内でも見学場からでは味わえない打ち上げを楽しむことができるかもしれません。

発射場の北約4キロメートルの海岸から見た、H2Aロケット24号機=5月24日撮影、「OCEAN GUIDES」提供
発射場の北約4キロメートルの海岸から見た、H2Aロケット24号機=5月24日撮影、「OCEAN GUIDES」提供 出典:OCEAN GUIDES

  シーカヤックに乗ってたどり着いた海岸から打ち上げを見る――。種子島にあるシーカヤックツアー企画会社「OCEAN GUIDES(オーシャンガイズ)」(西之表市)は、天候が良ければ発射点から北に約4キロメートル離れた海岸にツアー客を案内する予定です。

H2A24号機の打ち上げを見学した、発射点から北に約4キロメートル離れた岩場=「OCEAN GUIDES」提供
H2A24号機の打ち上げを見学した、発射点から北に約4キロメートル離れた岩場=「OCEAN GUIDES」提供 出典:OCEAN GUIDES

 5月24日の「だいち2号」打ち上げでは、40代の夫婦がシーカヤック以外では行くことが難しい見学スポットを目指しました。たどり着いた岩場に他の見学客なく、ガイドの山下ミコさん(34)は「静まりかえった自分たちだけの海岸で打ち上げを見るのは格別」と魅力を語ります。

風がなければパラグライダーで

パラグライダーから見た種子島宇宙センター。左上に組み立て棟と発射台が見える=2012年9月撮影、「種子島スカイスポーツ」提供
パラグライダーから見た種子島宇宙センター。左上に組み立て棟と発射台が見える=2012年9月撮影、「種子島スカイスポーツ」提供

 パラグライダーの体験教室などを開いている「種子島スカイスポーツ」(西之表市)代表の中野忠志さん(65)は、上空からの打ち上げ見学を計画しています。
飛行禁止区域の外、発射点から7~8キロメートル離れたあたりで200~300メートルの高さから見る予定です。

 ただ、この季節は風が強く実現は難しそう。中野さんは「飛び立てる確率は20~30%ぐらい」と話しています。今回は初めての試みということもあり、一般の体験希望者と一緒に飛ぶ予定はいまのところないそうです。

西30キロの上空を飛ぶ機内から

 大阪府の公務員寺田正治さん(52)は、那覇発福岡行きの定期便を予約した。順調なら、打ち上げ時刻に種子島の西30キロほどの上空にいるはず。打ち上げ前日まで東京出張があり、打ち上げ翌日は休めない。調べた末に見つけたのが、那覇を午後0時40分に出発する便だった。「写真やテレビでなく、その場で見たい。そうすれば、はやぶさ物語と同じ舞台に自分も立てる気がするんです」
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パブリックビューイング、全国で80カ所以上

 「現地には行けないけど、大勢の人で打ち上げを楽しみたい」という方には、パブリックビューイングがあります。宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、実施するのは、科学館や公民館、JAXA施設など全国で80カ所以上。ただし、すでに参加応募を締め切っているところもあるので注意が必要です。

当日は動画でライブ中継も

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